2007年全日本ロードレース選手権シリーズ第3戦 筑波
第3戦 筑波
■選手コメント
小西良輝「マシンは完璧に仕上がっていました。タイヤのライフも最後まで良好なグリップを発揮していたので問題ありませんでした。負けたのは自分の作戦ミスでした。序盤にリードを稼いだので、タイヤを温存して中盤にペースを落としたのがいけなかった。差し込まれた2ヘヤでもう少しインを締めれば良かったとレース後に反省してます。次のオートポリスは頑張ります」
森「完璧なスタートだった。展開にも恵まれ好位置がキープ出来ただけにもう少し上位でゴールしたかった。身体の悪い所を治し、次のレースでは上を目指す」
■レースコメント
開幕戦後、意欲的にテストを重ね、マシンのセットアップを進めた小西良輝と森新。小西はその結果が金曜日の時点からはっきり出て、59秒360のタイムでオーバーオール2番手に付けた。森は15番手と沈んだが、セットアップの方向性は見えていた。翌日の予選で小西はさらにタイムを詰め、59秒032で2番グリッド獲得に成功した。森は59秒850のタイムで20番手。小西は絶妙のスタートでホールショットを奪うと、序盤から積極的にペースを上げ、3周終わり時点で2位に1秒2の差を付ける。森もスタートダッシュを見せ、1周目終了時点で10位までポジションを上げ、さらに5周目には6位と上位進出。小西はトップでレースをコントロールするが終盤、高橋英倫選手と一騎打ちの展開となり、最終ラップの第2ヘアピンでパスされてしまう。何とか前に出ようとトライする小西だったが、そのままの順位でチェッカー。2位表彰台となった。森は中盤以降、0秒8台にタイムを落としてしまい、フィニッシュ時には11位となっていた。
チームコメント「小西のマシンはいい感じに仕上がっていたと思う。アベレージタイムも速かったのでレースで負けるとは思っていなかったので残念だ。次回は完全に勝てるように頑張る。森はせっかくのいいスタートが台無しになった。しかし上位でレースが出来た事で自信が付くと思う」
■選手コメント
安田毅史「マシンの仕上がりは95点位だったので攻めて行けた。何度も仕切り直しがあったのでタイヤがきつかった。後半はタイヤと相談しながら頑張ったが少し足りなかった」
■レースコメント
金曜日の合同テストで56秒850。さらに予選では56秒657とタイムを詰め、4列目12番手グリッドとなった安田毅史。迎えた決勝はスタート直後のアクシデントのために赤旗中断。改めてスタートを切ったが後続集団にアクシデントが起きたため赤旗。スタートが3回切られるという珍しいレースとなった。3周減算で行われた決勝スタートを安田は綺麗に決め、1周目を3位でクリアする。序盤は上位のペースに付いていった安田だが、周囲のペースアップに今ひとつ付いていくことができず、4周目5位にポジションダウン。上位グループがレース中盤になってタイムを落とす中、安定して57秒前半でラップを続け、6位でチェッカーとなった。
チームコメント「せっかくいいスタートが切れたのでレースを止められたのは残念だった。何度も再スタートをさせられたのでクラッチとタイヤは心配だった。タイヤは何度も温度を上げて冷ましたせいでライフが短くなってしまったようだ、最初のままのレース展開がいちばん良かったと思う」