2006年全日本選手権ロードレース選手権シリーズ第1戦 ツインリンクもてぎ

第1戦 ツインリンクもてぎ

■選手コメント
予選まではサスセッティングが出ず苦しかったが決勝では攻める事が出来た。マシンはとても速かったのでスタートしてからは気持ちを集中できた。絶対に負けないと思って走った。優勝できてとても嬉しい。
■レースコメント
クラブ員からTeam HARC-PRO.入りし、マシンも昨年までのスタンダード状態からフルチューンへと、すべてがかわってのシーズンとなった中上貴晶。予選はセッティングにやや手間取り、フロントロー4番手となった。
スタートで3番手に付け、様子を見ながら走行。3周目のバックストレッチでトップに出るという積極的な走りを見せる。この時点で3台でのトップ争いになったが、1台が10周目終わりの最終コーナーで転倒。トップ争いは、中上と5回の全日本チャンピオン経験を持つ仲城選手との一騎打ちとなった。11周目にトップに出て中上は13周目終わりの最終コーナー立ち上がりで勢い余ってオーバーラン。トップの座を奪われてしまうが、再び追い付き、14周目のバックストレッチでトップに。結局、仲城選手を最後まで抑えきり、全日本初優勝を遂げた。

■選手コメント
森新「初めての600のレースはとてもタフなものだった。ポジション的にはきつい位置だったので、一度も気を抜く事ができず、結果的にはバテてしまった。今後は体力面を鍛えなおす必要があると感じた」
安田毅史「タイムがどのくらい出ているのか分らなかった。後ろとの差はボードが出ていたので確認出来たが、1コーナーは突っ込み過ぎてフロントがグリップし切れなかった。完全に自分のミスでレースを失ってしまった」
■レースコメント
チャンピオン安田毅史は予選でニューコースレコードとなる1分55秒926をマーク。2番手にコンマ4秒の差を付ける速さを披露し、今シーズンも順調な仕上がりであることをアピールした。またクラブ員からTEAM HARC-PRO.入りし、クラスをST600にしての参戦となった森新は1分58秒394で19番手、5列目からのスタートとなった。決勝は1周目に赤旗中断となり、仕切り直して再スタートとなったが安田が両スタート共に絶妙なダッシュを見せ、ホールショットを奪った。序盤から積極的に攻める安田は2周終わり時点で2位にコンマ8秒、3周目には1秒2と差を広げ、独走態勢に持ち込んでいく。しかしアグレッシブな攻めが裏目に出てしまい、6周目の1コーナーで転倒。リタイヤとなってしまった。かわってトップに立ったのは酒井大作選手。そのまま18周を走りきり、独走優勝となった。森は完走し、ポイント獲得目前の16位フィニッシュとなった。

■選手コメント
小西良輝「初めのレースではスタートをミスってしまいジャンプスタートを取られてしまった。自分のミスです。ピットストップのペナルティー後は全力で前を追った。赤旗中断はラッキーだったので第2レースは全力で行ったが、タイヤが言う事を聞かなかった。雨が多くなったのが災いした。次は頑張ります」
■レースコメント
このクラス3シーズン目となる小西良輝。予選は1分53秒390で11番手となった。いつもの絶妙なスタートを見せた小西は1周目を6番手でクリア。さらにポジションアップをねらったが、今ひとつラップタイムが上がらず、3周目7位、4周目8位と順位を落としてしまう。なんとかラップタイムを上げたい小西だったが、なんと絶妙なスタートを切ったかに見えたが、フライングを取られてしまい、ピットストップを課せられてしまう。このため、一時は順位を28位まで落としてしまう。しかし諦めないのが小西の信条だ。1分54秒から53秒台の走りで、着実にポジションを上げていく。17位まで上がった13周目、朝からポツポツと時々落ちていた雨が本格的に降り出してしまい、このために赤旗中断となる。完全なウエットで残り8周という超スプリントとなった第2パート。またしても小西は絶妙のスタートを切り、1周目を2位でメインスタンド前に戻ってくる。難しいウエットコンディションの中、小西は無事に走りきり、9位となった。