本田重樹COLUMN「2026年初投稿」

2026年

新年明けましておめでとうございます
今年のハルクプロは昨年の不調(一つもチャンピオンシップを獲れなかった)を払拭する策を講じるために色々考えているんだ。
どんな体制になるかは後日発表する事になるので少し待ってもらう事にして、先ず昨年の反省からだな。
 
全日本はST600で2年目の濱田が全く振るわずアテが外れた。もう一人は若い小田喜阿門、阿門はフィリピンのウインターキャンプから
可能性を感じさせていた、実際開幕からいきなりトップグループと遜色ないスピードを見せていて、2戦目のもてぎでは
もう少しで表彰台という走りを見せた。ただ阿門はスピードは有るが、自身のマインドをコントロールするのが苦手な様で、
昨年走った全サーキットで転倒する記録を作ってしまう程だった。転ぶけどスピードのある阿門と転倒は少ないが
スピードに難のある濱田、2人をコントロールするのは難しい仕事だったな。
 
残念だったのがハルクプロのエースライダー名越哲平、哲平はハルクプロに来て早10年になる、
知らない間に若手からベテランの領域になってしまった。
昨年の哲平はフィリピンキャンプの時から仕上がっていて期待が持てた、開幕から好調を維持していたので楽しみだったが
とにかくツキが無かったな、いい感じで仕上がって来たなと思うと転倒で怪我する、やっと治って走り出すとマシントラブルに見舞われる。
鈴鹿8耐で、完調ではない中で走り切り、自信を取り戻して全日本でトップグループ走りながら、降り始めた雨に足を取られ転倒、
その際に頸椎にダメージを受けてしまい全日本の後半戦を棒に振ってしまった。
 
その哲平の欠場の穴を埋めたのが阿部恵斗。阿部は一昨年までヤマハに乗りST600で二年連続チャンピオンになりながら
昨年のシートを獲られなかった不運のライダーなんだ。
俺達は若いライダーを育成して世界のフィールドに押し上げる事に生き甲斐とヤル気を感じていたので、
阿部恵斗の様に2度もチャンピオンを獲ったライダーを迎え入れるのは初めての経験だった。恵斗がウチに来る時に
初めてのホンダ車であまり経験の無い1000c cのクラスという事で不安だらけだったと思うので、俺はなるべく早く新しい環境に
慣れるように気を付けて環境を整える策を練った、が、「そんなの関係ネー」(古いか?)恵斗は初乗り時だけは少し緊張気味で
ライポジをいじったらしいが(俺は居なかった)殆ど違和感無くCBR1000RRRを乗りこなしてしまった。
思えばウチに移籍が決まって初めてのフィリピンキャンプでも「僕ホンダ乗った事無いんです」言ってたけど違和感なく
乗りこなしてたからね。フィリピンキャンプでは夜の自由時間になると本領発揮?して阿門を引き連れ回して
毎晩の様に?(苦笑)ビリヤード場に入り浸ってエンジョイしてたな。俺は思ったね(コイツは見た目通りの図太いやつだ)
アジア選手権が主戦場となった阿部恵斗、一年目からランキング争いに名乗りを上げ、最終戦までチャンピオン候補に
残っていたので、流石二年連続チャンピオンはダテじゃないなと思ったね、今年の活躍に期待が掛かる。
 
そんな活躍を横目にしながら250クラスを走るフィリピン人ライダーのJakobが、全く成長しないのが俺の悩みの種。
フィリピン国内のレースではトップクラスなので、本人の中では何が悪いの?って感じなのかな?言葉の壁もあって
細かなサポートが出来ないので困っているんだ。同じ時期にスタートしたALFONSIは順調に育っているから
何とかしてやりたいと思っているんだ。
今年は昨年上手くいかなかった部分を踏まえてチームの底上げに着手する。
二年連続で沈んだら常勝ハルクプロチームの名が廃る。SDGの名にかけても頑張ります。
今年もよろしくお願い致します。