全日本が終わり
全日本選手権が終了して。
今年も全日本の日程が全て終わった。終わってしまった。
久し振りにこの何とも言えない虚脱感というか、とにかく力が出ない。
毎年のようにどこかのクラスでチャンピオン争いをしている俺達は、生意気な言い方だけど、それをするのが当たり前になっていて、当たり前の争いが出来ないでいる時の脱力感は半端じゃない。
全日本で走る数多のチームの中には、一二回チャンピオンを獲っただけで偉そうに語る輩がいるけど笑っちゃうよ。獲った事より継続する事の難しさを知らないから語るんだよ。
まあ、それでも獲れただけでも幸せといえるけど
まったく同じことがライダーにも言える。上を目指しているライダーは一回チャンピオンになったぐらいでは満足しないから更にどん欲に上を目指す。
運と競争相手に恵まれてチャンピオンになったような奴はそれ以上伸びて行かないね。
レースで一発屋と云う言葉があるんだ。一発間違えて?勝ったりするんだけどその後が続かない、一回とは云え、勝つんだからそれなりの実力があるはずなんだけど続かないんだな。
結局ライダーもチームも同じ、実力が備わっているか否か。それに尽きる。
俺達のレースには十何回もチャンピオンになったスーパーマンがいる、中須賀克行。今後この男がどんな形で俺達の業界に恩返ししてくれるか?本当のチャンピオンとはそんなライダーの事を云うのだろう。
特にやることもない俺は、チームのライダーを秋季キャンプに誘った。もう何年目になるかな?毎年秋季キャンプと冬のトレーニング。だいぶ慣れてはきたけど、今年は少し様子が変わった。相次ぐ台風の接近で周りは洪水と強風に吹っ飛ぶバンブーハウス(その名の通り竹で出来た簡素な家、風通しが良く結構住みやすい)コースも台風の影響でクローズになったり、そもそもフライトがキャンセルになって飛べなかったほど。
何故か台風は夜に来る、日本では余程のことが無い限り停電にならないけど、フィリピンではすぐ停電になる。元々暗い街が本当に真っ暗になるんだ。俺は昼間のうちに発電機にガソリン満タンで準備万端「何時でもいらっしゃーい」ほぼほぼ真上を通り過ぎて行った台風はアッチコッチをぶっ壊して通り過ぎていった。当然停電にもなったけど、ハルクプロフィリピンは何事も無いように発電機で明かりを獲りはしたが周りが暗すぎて結局ベースからは動けずに、じっと嵐が過ぎるのを待つしかなかった。
翌朝被害状況を視察?に行ったら、前述のような惨状に呆然とする人達が。
たまにTVとかで見るけど、腰まで水につかり家財を運び出す様子は他人事とは思えないが、結局は何も出来ない無力な自分がいるだけ。
台風が通り過ぎて何とかトレーニングも出来た。今年も台湾から助っ人のデビッドが来てくれたので助かったよ。日本から3人、フィリピンヤングライダーは4人が狂ったようにコース上を駆け巡っていたね。
最近やたらとタイムを気にする恵斗、小田喜阿門はコンスタントにタイムを刻む、このコースが初めての荻原羚大は序盤苦戦していたが徐々に本領を発揮、最後の模擬レースではとうとう全体トップの5秒91をマーク。
来年の活躍が期待される若手3人だ。最後の晩餐はトップタイムを刻んだ羚大の希望を受け入れて焼肉食べ放題。(笑)
