【COLUMN】2025suzuka8h 武蔵村山ワークス

2025年鈴鹿8耐終了

暑かった~、暑いアツい暑かった。とにかく暑かった今年の8耐。連日35度超の鈴鹿サーキット。まあ、ピットボックス内はSDG製ウインドレーサーのお陰でずいぶん楽だったけどコースは半端ないからね、ライダー達はすごいよ、やはりアスリートは違う。

今年は全ピットにウインドレーサーの設営が成された。勝手に付いた訳では無い。SDGのCEO柏木さんの提供で、全ピットと地下トンネルにも設置されたんだ。柏木さん本人もバイクには乗るしレース参戦も経験しているので、参加者全員の体調を気遣い厚意で設置してくれたんだ。(個人的には自分達のチームだけの方が・・・笑)

その総費用たるや8耐優勝賞金何年分だ?

SDGとしてタイトルスポンサーになるだけではなく、モータースポーツ発展に目を配るSDG社の姿勢は他の関連メーカーにもいずれ波及して行く事だろう。

そしてウイーク。今年のエンジンについては不穏な情報が飛び交っていたので不安が消えなかった、幸い我々はいつもの手順を踏襲してきたのでウイークを通じてトラブルに見舞われずに済んだのは良かった。

今年のチームは純血ハルク、純日本人で臨んだ。

俺はスターティンググリッドで各チームを激励に行く事を常としているが、ポールのHRC巧はもちろん、ジャック・ミラー、ナオ、マイケル、ハスラム、涼、ランディ他。元のチームメンバーだけで何チーム組めるかな?笑

計時予選で10番以内に入ればトップ10トライアルに進める。俺達は辛くも8位で通過、

そのトライアルでは勇輝が頑張り4位にジャンプアップ、これこそトップ10トライアルの醍醐味だ。周りはワークスマシンや、それもどきのチームばかり(まあ、一応ウチもハルクプロワークスではあるが)値段が違う、武蔵村山市で組み立てたKIT車じゃ風車と戦うドン・キホーテみたいなモンだ。

スタートライダーの勇輝は駆け足が遅いらしく緊張していたが、思いの外悪くないスタートで、1コーナーで2位に上がり

ダンロップ手前でなんと巧をもパス、トップに躍り出た。

武蔵村山ワークスマシンが50台以上を引き連れて走る光景は思わず顔が緩んでしまった。

しかし現実は厳しかった。周回遅れが出始めると動力性能と経験に勝る巧は、スイスイ周遅れをかわしていく。あっという間に差が付いてしまった。

その後21号車にもパスされ3位表彰台をキープ出来るかのレースになってしまった。上位を争うはずだったTSRやASTEMOチームが前述の理由から脱落していき、周りにはオイルこぼしの7号車やジャーマンワークス37号車、ナオも高級ドイツ車で追ってくる。耐久王者のヨシムラチームの転倒は意外だったが流石に耐久専門チーム、転倒してもピットインもせずに走れるタフなマシン作りは勉強させられる。

その後も淡々と時間は過ぎていくが、武蔵村山ワークスに暗雲が。元々肩を痛めて不安があった哲平、案の定痛みが出てしまった、痛みだけなら薬も使えるが力が入らなくなると面倒くさい。俺たちは頭をフル回転させて残りのルーティンを考える。此処は根性を絵に描いたような面構えの惠斗に任せるしかない。俺の頭の中に残っている言葉、前任が「根性

だけはきっちり入れときました」言った事を信じるしかない。

果たして、恵斗は俺たちの思い通り走りを見せてくれた。俺は密かに(うん、確かに入った)

褒めてやった。

終盤、先の転倒から這い上がってきたヨシムラチームと3位争いになってきた。この時点で残り時間とピットインを考えると一回多くピットでガス給油しなければならない俺たちは厳しかった。相手は夜間のレースでは俺達など勝負にならないほどの経験を持つチームとライダー、残念ながら負けました。

優勝した30号車と2位が217ラップ。俺たちは216ラップで4位。武蔵村山ワークスチーム、良く頑張りました。良くやった。

柏木健作CEO率いるSDG社を筆頭に、応援いただいた全ての皆様にお礼申し上げます。