【COLUMN】ARRC2024

先月全日本ロードレース選手権でST1000クラスチャンピオンを獲得した國井勇輝。先日はタイ・ブリラムでアジア選手権(ARRC)ASB1000クラスでもチャンピオンゲット。

全日本の時は前戦(岡山)でチャンピオンを決めて最終戦鈴鹿のMFJグランプリに臨んだが、ARRCではランキングリーダーとして乗り込んだ。(2位との差は5ポイントしか無い)

レース1の前、勇輝はいつものニコニコ顔で(実は若干引きつり気味)「会長ヤバイです緊張してきました」俺は「嬉しいじゃないか、その緊張感を味わえるのは勇輝しかいない、十分堪能しなさい」無責任?な言葉で緊張をほぐしてやった。(実際は全然ほぐれなかったけどね)その証拠にスタートではまさかの超ウイリー!(笑)ポジションを落としてしまった。

今回はアステモチームが代替ライダーに面倒臭い奴を使ってきた。この男、勇輝がチャンピオン争いをしている事などお構いなしで絡んでくる。自分が目立ちたい一心で走っているから厄介なんだ。(ライダーは目立ってナンボだからしょうがないが、これから世界を目指す若い國井の前を塞いで、何をしてるの?)(苦笑)

お陰で?ホンダアジアのチームオーダーか?まんまとアンディーに逃げられたが、厄介な奴を蹴散らし、意地で表彰台まで上がった國井が偉かった。

迎えてレース2。昨日まではランキングトップでガチガチだった國井も逆に開き直り「やるっきゃない」本物の笑顔が心強かった。俺はいつもスタート前グリッドでアジアチームのライダー達にもエールを送る、時にはハグまでするが、アンディーがガチガチどころか若干細かな“振動”が。(しめしめ、コイツ昨日の勇輝と同じだ、緊張の極致だな)

リラックスし勝つしかない國井はスタートも普通に決め、序盤からトップに立つ。

セーフティリードを作ってからは完全にレースをコントロールしていたな。あの目立ちたがり屋も勇輝のセーフティペースに追い付くと思ったのか、懸命にすがってきたが、サインボードを見てレースコントロールしている勇輝に追いつく筈もなく、最後は逆にペースを上げた國井勇輝が歓喜の勝利を挙げた。でも、目立ちたがり屋の2位は國井のチャンピオン獲得の助けにはなった。まあ前日の蛮行のお陰でなった結果だからプラスマイナスゼロか?なぁ哲!(笑)

アジア選手権は各国からチームが集まっているので、最終戦が終わったら一気に年間表彰式まで行う。

去年はランキング2位だったが残念な事故で埜口が居なかったのから、盛り上がらなかったのは仕方が無い。今年はもちろん2年分盛り上がったのは言うまでも無い。