【COLUMN】2024年の締め
2024年末。
今年も残り僅かになってきた。思い返せば、正月が過ぎ月末にはフィリピンに飛びウインターキャンプの準備だった。今年のキャンプでは國井勇輝が張り切っていた。勇輝は一人ほぼ一か月間フィリピンでトレーニングをこなし、勇輝の使ったバイクは極端に走行距離が伸びていったね。(俺がフィリピンでトレーニングに使っているバイクはCBR300Rで、HRCのキットパーツを入れているがメーター類はSTDだから積算距離が分かり、メンテナンスの距離管理が便利)CBR300Rは、新車の内は回転の上りが鈍く伸びない代わりにコーナーの立ち上がり加速は良い。逆に勇輝に乗り込まれたようなCBRは、加速は悪いがエンジンの伸びは良くなる。トレーニングで使っているCBR300Rは一切のアジャストを許していない(タイヤエアー圧は可)のでライダーの体形や体重で乗り方を工夫する必要がある。
小さい頃からバイクに乗って、乗りにくければそれなりにセッティングして勝手に自分にとって乗りやすい?バイクに乗ってきていると、そうしないと上手くバイクに乗れない奴がいる。俺はそれを許さないんだ。とにかくみんなと同じバイクに乗って自分の得手不得手を把握して欲しいから。
そんな事よりもとにかくバイクに乗って走り込めば身体も出来て来る、寒い日本でせいぜいモトクロスぐらいしか出来ないのとは意味が違うね、フィリピンでもモトクロスは出来る。(暑いけどね)俺は思う(何でこんなにバイクに乗る環境に恵まれていながら速いライダーが出て来ないのかな?)ARRCアジア選手権でも時折いい走りを見せるフィリピーノライダーはいるけど、コンスタントじゃないんだ。(飽きっぽいのかな?)
シーズンが始まって全日本・アジアで國井勇輝が活躍したのは記憶に新しい。
JP250でも国内の斎藤太陽が国際に負けじと走っていた。奴もフィリピンキャンプ組。
上手く行った奴ばかりでもないんだ。今年からハルクチームに入った濱田寛太なんか少しも上達しない。話をしても聞いてはいると思うけどコース上で見せる走りは(解ったと言ってはいたけど変わらないなあ)寛太の場合は言葉の意味を分からずに返事だけするみたいで、考えてみれば、走り終わってから復習的な会話を一度もしたことがなかった。
ウインターキャンプでは徹底的にしごいてやる、何とかハラスメント?そんなの関係無い。
もう一人はイマイチだった名越哲平。勝負の年に新婚さんになったから、あまりきつくも言えなくて(俺は気が弱いからね)とにかくサーキットに着てもニコニコ顔なのでこっちも自然に顔がゆるんじゃう。哲平!来年は許さないぞ、もう来年からはただの既婚者だからな。
今年は4年ぶりにハルクプロ恒例の“感謝の夕べ”を開催出来た。最近何だか多いんだよな“感謝の何とか”って言うの、マネするなよ。ややこしい。(笑)
沢山の方たちが参加してくれたのでお陰様で盛大な会になりました。
念願の全日本ロードレース選手権通算100勝も達成出来た。ST1000が獲れたので、全日本ロードレース選手権全クラスで年間チャンピオン獲得した唯一無二のチームにもなった。ARRCアジア選手権は劇的な逆転チャンピオン。あの埜口遥希が取り逃がしたカップを國井勇輝がガッチリ。遥希の処に報告に行かないとな。
俺達と共に戦ってくれているSDG 株式会社(旧昭和電機(株))社名変更初年度からPR出来て良かった。
今年も応援戴いたすべての皆様にお礼申し上げます。有難うございました。
今後とも宜しくお願い致します。
オートバイレース関係者、ファンの皆様、
良いお年をお迎えください