2024日本グランプリ

日本グランプリ

最近めっきり参加する事が無くなり、ただのレース好きのジジイに成り下がった俺。木曜日には頼まれ事があったのでハイエースに乗ってもてぎへ。

最近のゲストパスコントロールは昔と違い事前登録してQRコードを取得しておき、各ゲートでリーダーによるチェック。しかしこのQRコードって凄いよな、どれだけのデータを溜め込むことが出来るのかね?昔のバーコードも出来た時は画期的だったのかも知れないが今では殆どQRコードが取って代わった(QRコード発明した人って、某日本企業で働くエンジニアなんだよね、個人で特許取っていたらトンデモナイ金持ちになってだろうけど、『世の中のために』そう言う下世話な事を考える俺みたいな凡人とは頭脳回路が違う)

めでたく目的を達成した俺は何人かと懐かしく話をしたが、夕方の渋滞を避けるためにさっさと退場。帰りの車中に電話が「会長!来ていたんですね、今何処ですか?」最近スクールもやらないので会う機会が減ってしまった元世界チャンピオン坂田和人。俺「うん、行っていたよ、今帰り」「マジですか?明日も来ますよね?話す事一杯あるんですよ」俺「ゴメンゴメン。明日ねえ、明後日は間違いなく行くよ」

約束通り?土曜日に再びもてぎに行き、各クラスの予選とタレントカップのレース1、モトGPのスプリントレースなどを見た。坂田との約束も果たし何年か振りで坂田節?を、堪能したよ。俺は真面目に、フィリピンでのトレーニングで上手く若いライダー達に坂田流のトレーニングを伝えられないので、本人に教えを乞うた(俺がフィリピンでやっている事はモテギのスカラシップトレーニングで坂田講師がやっていた事のコピー)

最終的には乗って見せられない俺の限界でもあったけど、まあ、やっている事やり方は「間違って無いですよ」本人からお墨付きを貰えたから良かった。

フィリピンで一緒に戦っているAlfonsiは追突されて終わってしまったのが残念だった。でも今年JAKOBの代替ライダーとしてアジア選手権を戦ってきたから、随分上手くなったしスピードも付いてきたと思ったね。

本命のタカはQ1でもスプリントでも、見ているのが辛かったな。ナントと言うか、攻めてはいるんだけど、オートバイを信じて攻め立てていないんだ。一見同じように見えるかも知れないけど、全く違う。

オートバイに乗るのが楽しくてしょうがない少年が、中学生の時に単身ヨーロッパに飛び世界デビューした、もう15年も前の話だけど。あの希望に胸を膨らませ、「行ってきまーす」と元気良く旅立った頃のタカとは全く別人の顔、モト2でチャンピオンを視野に入れて狙っていた頃とも違う中上貴晶だった。

ライダーは運に左右される。絶頂時に最高のマシンに巡り合えればラッキー。少しズレてしまっただけで、持っているパフォーマンスを発揮出来ずに終焉を迎えてしまう。レギュラーライダーとして最後の日本グランプリになると発表されていたので、見に行ったけど、とても見ていられなかったな。

タカの母さんにメールして、明日の決勝は家のTVで見ていると伝えたよ。

決勝日は不安定な天候に翻弄されたな。特にモト2は微妙なコンディションだった、多くのライダーがレインタイヤをチョイスする中で、毅然とした態度でスリックをチョイスした小椋藍の判断は見事だったね。レース後のコメントでは「迷うことなくスリックでした」語っていたがホントにそうだと思うね、あの時点で迷っていたらスリックタイヤの皮むきも出来ず、グリップの感触も掴めない。レース序盤に少しぐらい後れを取っても後半にはキッチリ行ける確信を持っていたんだろう?2024年モト2チャンピオンを獲るターニングポイントになるレースとなる事だろう。

前日つまらないレースになってしまったタカは頑張っていたね。レース後にチームスタッフがタカを暖かく迎えているのを見たら(良かった、俺があの場面に居たら涙腺が緩んでしまうよ)と言いながらTVの前でシッカリ緩んでいたけどね。

これからホンダと共に勝てるマシン造りにしっかり勤しんで、良くなって来たら本番テストでレース参戦出来るといいね。