【COLUMN】Vol287 2021年冬
2021令和3年。
昨年から続く新型コロナ禍、一向に収束の目処が立たない。我々イベント関係者のヤキモキは期間が長くなってきただけに一層深刻度を増す。
全日本に関しては昨年8月から菅生で開催され、台風の影響で中止になった岡山を除き何とか開催する事が出来た。開催サーキットでは厳重なコロナ対策が施されたので、幸いにも感染者の報告は一件も無かった。しかしサーキットとしては、より精度の高い入場者の管理を目指しているので、我々チーム関係者の入場者に関しての情報収集にも念を入れた方法を模索している(ライダーやチームスタッフはいいけど、ゲストパスでの入場者が・・・)モトGPやアジア選手権ではスタッフパスは顔写真入りですが、全日本ではそれすらも無い。ゲストパスでの入場者となるとどこの誰が入っているかも把握していないチームがあるのが問題なんだ。(こういった時期だからチームは責任持ってゲストパス使って欲しいな)
MFJやARTでもサーキットの担当者と共に入場者の把握に努める方法を考えている。
全日本ロードレース選手権は統括団体(プロモーター的な)が無く、選手権ではあるが各レースは施設(サーキット)が主催者なので統一感に欠ける。MFJは各レースを公認するだけで(MFJGPを除く)運営は施設任せとなる。唯一ARTが団体として全レースに参加しているので、選手権の平準化を訴える事が出来ると思う。問題はARTが全日本参戦チームの集まりであって、主催者とは対極的な立場なんだ。レースを行う目的は一緒なんだが立場が違う。この立場の違いが多くの軋轢を生む(全てにでは無いけど)収益事業でありながら収益が上がらない施設。参加者はお金を払う、立場的には施設のお客。
レースにはお金が必要なのは誰でも理解する、どの位の資金が必要かはチームの規模と考えによって差が生じる、頂点にワークスチームがあり、正反対なのは趣味的にレース参戦している純プライベーター。ARTの活動で難しいのはこの部分、ARTの中で軋轢が生じてしまう。
俺は以前から「ARTは一枚岩にならないといけない」言っているが、立場も目的も違う人達の集まりでは中々一枚岩にはなり得ない、チーム間の温度差は埋めようが無い現実。
昨今の新型コロナによる影響は、各チームに得体の知れない不満と怒りが生じ、何もかもが気に入らなくなる。
俺達はレースが好きでやっているのは間違いないと思うが、最近は不満の方を耳にする事が多いような気がするのは気のせいだけじゃない。
日本の2輪レースを司るMFJが、この状況を打破するような政策を打ち出してくれたら嬉しいけどな。
俺のコラムも最近はしょっぱい話ばかり。夜の飲み会も自粛、ゴルフですら警戒して自粛(仲間は年寄りが多くなってきたからね)第二の故郷も入国規制が掛かって行けない。日本は寒くて路面温度が上がらずテストも出来ない。なんだ、結局俺も不満ばっかりだ。(苦笑)