【COLUMN】Vol.277 2019鈴鹿2&4

ブレイクの兆し?

茂木で開幕した全日本。第2戦目はJSBクラスのみ行われる鈴鹿2&4レース。涼は、前の週に事前テストで少し手応えを掴んだようで、何となく自信たっぷりな態度をしている。

ライダーは誰でもそうだがいくら隠しているつもりでも顔に出る、涼みたいな若いヤツは特にそうなんだ。あのポーカーフェイスな巧でも自信と手応えがある時は全然違う。

俺は金曜日の夜には「明日のレースは巧が勝つね、中須賀?ヤバいよ」まあ、結果的に的中したから語れる。()

 当の涼、レース1良いスタートダッシュでトップグループに滑り込む。「ヨ~シッイイ感じ」と思ったのも、つかの間僅か2周位で後続に抜かれる、その抜かれ方が尋常じゃ無い。

「???何だ???」その後も順位を落として行く。チョット待てよ、いくら何でも落ち過ぎじゃない?トップグループはおろか、セカンドグループよりも遅く、その後ろのライダーにもつつかれ始めた。タイムと順位は落とすがストレートスピードは相変わらずピカいちなんだ。俺達はライダーがコースへ出たらどうすることも出来ない、何かトラブルが出たらライダーに任すしかない。

 去年から俺達のバイクは速い、同じバイクを使っているチームは他にもあるが「負ける訳には行かないよ」チーフ光太郎。

JSBはプロダクションマシンだからいじれるところは限られる、差を付けられるのはトータルバランスを如何に取れるかだ。(基本だけどね)

ホンダ陣営で一番長く今のCBRを使ってきたからね、色々細かく、、、ねっ。

 そこで、涼。更に順位は落ち8位まで下がった、明らかにおかしいのは分かったが、何がおかしいかは分からない。ピットでヤキモキしているだけの俺達。

涼は何とか踏ん張り8位でゴールした、レース1は周回数が少なかったのが良かった。帰ってきたマシンをチェック、トラブルは明らかに出ていました。

 序盤に涼の後ろに付けた加賀山が 「コイツおかしい何でこんなに暴れているんだ、早く抜かなきゃと思って抜いても抜き返されちゃう、涼のバイク速過ぎ」 嘆いていた。()

 それからトラブルの原因究明に努めたけど、特定は出来なかったな。

こういったトラブルは早く出た方がいい。8耐本番なんかで出られたら一巻の終わりだよ。トラブルに関連する部品は全部交換して万全を期した。

 8耐本番と言えば、今年も俺達はライダー探しに苦労している。なるべく早いうちに絞り込んでテストにも多く乗って欲しいから。しかし、俺達の本命視していたライダー、プランAはダメだった。一人は本来のレースに集中したく、もう一人は契約の問題。プランAで残ったのは水野涼だけ。当たり前か()俺達は今、プランBからCにまで網を張っている。

 レース2では生き返ったマシンで涼が暴れた。一瞬、逃げる巧を追って2番手になった時は問答無用で喜んだよ。セカンドグループでレースが出来た涼だったが、最後のシケインでは経験の差がでたね。まあいい、新しい経験が出来た事は次につながる。涼にとってこのクラスに上がってから一番いいレースが出来たと思う。表彰台に足が掛かっていたけどね、野佐根に蹴飛ばされてしまったな。()

 レース前の事前テスト、レースウイークと恒例のグリーンミーティングもやった。鈴鹿の飛ばし屋達、半端じゃない。70歳の古希を迎えるジジイには荷が重い、なんて言いながら少しでもオーバードライブすればいい気になる。気だけは若い現場監督でした。

 

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