【COLUMN】Vol.273 2018全日本最終戦MFJ-GP

2018年全日本ロードレース選手権も全日程が終了してだいぶ経つな。最近はコラムも中々更新していない、理由はスマホのせい。FBやLINEなどで近況を都度報告がてらアップしたりするから、PCのキーボードで改まってワードで文章を書くネタが・・・(くどくど言い訳しているだけ)

最終戦の鈴鹿、毎年天候が悪く晴々した感が無い。今年は何故か木曜日の特別スポーツ走行から天気が良く、珍しいなと思っていた・・・が、やはりMFJ-GPは雨に祟られるんだね。決勝日だけはしっかり雨に翻弄されたよ。

JSBのレース1はしっかりウエット路面。他クラスも同様。俺達は今年、全日本で勝ちが無い。多くのクラスを戦い、何某かのクラスで勝ちを収めてきたが、ヤバい、2002年以来の記録が。俺達の胸中を知ってか知らずか、GP2の哲平が頑張ってトップ争い。途中少し離されかけたがしぶとく追い掛けトップでゴール!「ヤッター・ヤッター!ヤッターマン」不名誉な記録を作らなくて済んだ。

俺達の全日本なんて、そういった秘かな喜びと誇りしかない。15年以上全日本のクラスで、必ず勝ちを収めているチームなんて俺達以外に知らない。

最後のJSBレース2は微妙。俺は何とか路面状況を確認したかった(俺達のスポンサーであるブリヂストンは中途半端な路面用のタイヤが無い)。昔でいえば、カットスリックだとかインターミディエートみたいなタイヤがあったが。選べるのは、硬い、柔らかいの二種類のレインタイヤだけ。

俺は、もしかしたらスリックタイヤで後半勝負もありかな?と思い、直前のレジェンドレースでコースを走ってきた伊藤真一に聞いた。「スリックで行けるか?」伊藤の答えは「・・・」今、走ってきた伊藤でも迷う路面状況だった。

抜け目が無いのはYチームのワタル。俺が伊藤と話をしているのはしっかり確認していて、「シゲキさん、どんな状況だって?」俺が答える筈が無いのを知りつつ確認してくる。可愛いけど敵の監督としては油断のならない奴だ(鈴鹿8耐4連覇監督は伊達じゃない)。

結局、レースは俺達の悩みをあざ笑うかのように、前述のインターミディエートを持っている清成が、まさしくブッチギリで優勝した(たまには、こんな事も無いとなあ~!龍一)。

全日程を終えて、GP2クラスで哲平がランキング3位、ST600上原とJSB水野は、ともにランキング11位。

毎年、年間ランキング上位を占めてきた俺達には物足りない結果だったが、仕方がない。全員、クラスルーキーだったからな。口だけで若手育成だなんて言ってるチームがあるけど、20年以上連続して若手のライダー育成に努め、ライダーを輩出している俺達からすれば、「悩みの中身が違うよ」って、ところかな。

レースが終われば、後は打ち上げ。ホンダファミリーの打ち上げは例年通り。それが終わってからチームの打ち上げ。若手のセイヤと大輝は二次会場にたどり着けず、会場の階段を上がり切ったところでダウン。

若手の育成は、こんなところにも苦労が・・・(苦笑)。