【COLUMN】Vol.268 全日本R4菅生
今年も梅雨の真っ只中に菅生のレースがあった。毎年雨にたたられる感のある菅生だが、今年は良かった。JSBクラスが土曜日にレース1が有るから心配だったよ。
そのレース1、ウオームアップラップで多重クラッシュがあった。モニターにも映ったのでレースディレイになるなと思ったら、赤旗。???
絶対に1周しか回らないはずのウオームアップラップ。普通に考えたらレースディレイで、片付けコース清掃が終わった段階で1周減算のスタート、これが普通。レーススタートしていない段階で赤旗って、要は全部無しでやり直し。
多重クラッシュの原因になったライダーも何もかも関係無く、やり直し。
俺のレースに関する考え方は、走ってナンボだからレース前の事なんかどうでもいい。競い合う事が楽しい。それがレースだと思っている。ただ、今回のケースではクラッシュの影響を受けてレース1を走れなかったライダーがいたのが可哀想だった、原因を作ったライダーはレースを走る事が出来たのに(ディレイドなら何某かのペナルティがある)。
今回の場合、先頭集団でのクラッシュだったので、主催者は即赤旗で後続に危険を知らせる判断だったようだ(しかし、レースでは無くウオーミングアップラップ)。
イエローフラッグは何のためにあるのだろう?こういった判断で赤旗を出すとライダー達は今後もイエローフラッグを軽視する危険性をはらんでしまわないか?(ホントに危なけりゃ赤旗が出るさ、なんて)
オートバイのレースは危険が伴う。それは分かっているつもり。だからこそキチンと約束事は守らないと、それは参加者も主催者も同じじゃないかと俺は思っている。
その荒れたレースで涼が初めて上位を走った。JSB経験の少ない涼は微妙なコースコンディションや路面温度に対しての対応が未熟だが、今回は低い路面温度を上手く掴んで、今季最上位でのフィニッシュを果たした。
翌日は全クラス。最初のレースがGP3、このレースも赤旗中断でレースやり直し。
転倒したライダーに対してコースオフィシャルのミスリードがあり、説明を受けたライダーがレースに参加出来なかった(この場合は、規則に則った判断だが、コース上での説明に誤りがあったようだ)。※赤旗の場合5分以内にピットレーンに戻らなければならない。
押し掛けでエンジンの掛かり難いGP3マシンとセルフスターター付きの他マシン、同じ時間内に戻れという規則、少し不公平な感じがするのは俺だけだろうか?
故にGP2マシンもセルフスターターを装備していなければならない規則があるのに。
GP2では哲平が粘りの走り?で3位表彰台ゲット。トップグループからは離されてしまったが、クラス初の表彰台だから、まずはめでたい。
JSBのレース2。昨日のようには行かなかった涼、それでも当面の目標であるシングルフィニッシュを果たしたので、今回は及第点(笑)。
最後が上原大輝ST600。昨年はJP250で常にトップグループを走り、とても国内ライセンスとは思えなかった走りを見せた大輝、ところが今年ST600に乗せたら全然お話にならない。あんなに速かったヤツが、まるで別人のように萎縮して元気がない。自信が無いのか分からないのか、誰かれなく走り方を聞きまくって、余計に混乱している(笑)。
まあ、誰でも一度は通る道だから俺はほったらかし。自分で考えて上がってくるしかない。頑張れ大輝。
ぜ今週は筑波だ、先週の事前テストでは涼が来て二人にアドバイス。涼は自分以外には極めて厳しい。でも、さすがに全日本で2クラスのチャンピオンは伊達じゃない、視点が鋭い。涼が二人いれば、涼の走りも厳しく見れるのに。(笑)