Vol.261 オートポリスからインドへ。

今年も早、終盤戦になってきた。

先日のオートポリスは珍しくウイーク中快晴で、久し振りに気持ち良くレースが出来た。

 全日本ロードレース選手権の中に組み込まれている主にJSBクラスで行われている2&4レース。4輪はスーパーフォーミュラで2輪がJSB、共に日本最速のクラスを謳い共催されている。俺は毎回主催者であるサーキットに観客数を聞いている、単独開催時よりも観客は確実に多いようだ。(ただし同一施設でのJSB単独開催実績が無いので、どのくらいの比率で双方の観客が入っているかは不明だが概ね6:4らしい)

 参加側の俺達にとっては必ずしも嬉しい開催方式では無い2&4レース。例えば今回のオートポリス、先の熊本大地震の影響を少なからず受けた施設。ピットロードの修復や建物の部分修復を行ったものの、地盤のズレ?からピットロードとピット内の段差が大きくなり車体の低いフォーミュラカーは腹をこすり出入りが出来ないとの事。通常はコントロールタワー寄りからピットの割り振りを行うが、「今回は逆側からお願いします」タワー寄りのピットの方が、ズレが少なかったようなんだ。「それじゃあしょうがないね、いいよ」と軽く応えたのが災いした。何かにつけて行かなければならないタワーが遠い!(審査委員会室が2階だったのがせめてもの救い、いつもの4階だったらゾッとするよ)   それ以外にも相変わらず2輪の走行時間中に4輪のピット設営やら、時には幅広のフォーミュラカーがピットロードを逆走させる場面も。とにかく自分達には関係ない意識?が感じられる、おまけにあれだけ広いパドックも駐車スペースの確保が難しいくらい手狭になってしまう。

 4輪に施設を貸し、合間の時間?に行われるJSBレース、とにかく時間の調整が難しい。

俺がとても残念だったのは、どれ位の比率か分からないがピットウォ―クに来られるお客さんに対しての2輪ライダー達の対応の悪さ、4輪のドライバー達がサインや写真撮影、握手などで観客サービスをしている時、2輪のピット前には観客がまばら。当たり前だ、ほとんどのライダー達はピットウォークが始まってホンの少しで引き揚げ、観客が来ても知らん顔。もてぎでも同じだっただけに残念だね。(直後に決勝が組まれているので分からないでもないが)普段は選手会として観客サービス云々と言っているなら、やる事はやらないとね。

絶対王者?を始めランキング上位のライダーほど付き合いが悪い傾向が見える。普通は逆だろ。

レースは好天の中で行われ、我等の巧は必死にトップを守っていたが終盤に抜かれ2位に落ちてしまった。まあ、予定通りランキング争いではポイントを詰める事が出来たので良しとするか。(巧の顔は良しとしてはいない)

オートポリスが終わってからARRCインドへ。今年はブッダでは無く以前に使っていたマドラス・モーターレーストラック、チェンナイにある。ニューデリーから3時間位掛かったかな?因みに飛行機での所要時間で、インドは広い。(笑)サーキットはまだ工事中で、アッチコッチで工事している。ピットは取敢えず使えたがコースの裏側は砂利道で、みんな機材を運ぶのに苦労していたね。

 レースは、SS600の哲平が2レース共4位。ザクワンは1位・2位でランキングもトップに浮上。相変わらず“持っている”なザクワン。アストラホンダチームは、AP250のチャンピオンを目の前にしたゲリーがレース1のサイティングラップでまさかの転倒。レース2でも精彩を欠いたな。チャンピオン決定は最終戦に持ち越し。

そのレース1で、ムサシスカラシップトレーニング講師の小山知良が念願の優勝。知良曰く「勝てるならここしかないと思っていた」俺はご褒美にハルク最新のEXパイプをプレゼントする約束をしてやった。(笑)

 暑いインドから帰ったらすぐに岡山。全日本も佳境に入ってきた。GP2の涼がチャンピオンを決められるか、巧はランキングトップに戻せるか、大輝は久し振りのレースでどこまでやれるか?楽しみ・楽しみ。