Vol.254 2017 開幕戦筑波

2017年シーズンが開幕した。

最近やたらと近く?なった筑波サーキット、会社から1時間ちょっとしか掛からない。なにかトラブルがあっても会社に戻っても十分間に合う。幸い今回はそんな必要が無かったから良かったけど。

 ウイークの木曜日は気持ちよく走れたが、金曜日からは最悪の天気。筑波サーキットはガレージとピットが離れているから雨だと最悪、みんなびしょ濡れになって機材を運ばなきゃならない。ピットだってご存じのように雨が降れば無いのに等しい、風が吹けば尚更だ。

各クラス・チームごとに割り振ったピットだが、雨だからピット後ろのテントに移動するのも面倒。ウチの連中もワガモノ顔でピット占領してしまい申し訳ない、この場を借りてお詫びします。チーフの堀尾が、「毎年ウチは全クラスやっているので他チームと共用の経験が無く、当たり前のように使っていました、スイマセン」

 そんな中で行われた開幕戦。GP3クラスを観戦?するのなんて何年振りかな。ベテラン?小室が若い伊達を攻め切れず2位に甘んじていた。小室はチームから「絶対転ぶな」指令が出ていたようで安全運転に徹していたから、若い伊達は勝利を確信したような走りだったな。

 ST600では哲平が参戦したが、アジア選手権から帰ってきてマシンの乗り換えが思いの外難しいのか低調に終わってしまった。まあ、哲平も雨は得意な方ではないから仕方ないがもう少し上で争って欲しかったな、全ては予選の失敗だね。大丈夫、たくさん失敗してそれを反省すれば勝つための栄養になる、まだまだ若い。面白いのは、チームの他メンバーが調子いいので居場所が無いとショゲていた事、確かに蚊帳の外だったな。()

 調子が良かったのは涼。ウイークを通してコンスタントにトップタイムを刻んでいた。今年は全戦ポール・トー・ウインを目指します、と言ってたが、雨の影響でトップ10によるスーパーポールが無くなり、余分な計時予選で3位に甘んじポールを逃した。早々と今年の目標が崩れたが、レースは完璧な勝ち方だったな。俺は昨年駒井君の忘年会で涼がゲットしたi-Phone6plusを取り上げた時、来年GP2初優勝のお祝いに7plusをプレゼントする約束したんだ、あっさり開幕戦で実行された。()

ドライのレース1とウエットのレース2両方を完璧な勝ち方で収めた涼が、今年更に進化する姿を見たいモンだ。

 ビックリしたのは併催レースのMFJカップJP250で勝った上原大輝。彼は昨年までK-MAXで走っていたが、まだ国内ライセンス。開幕戦それもややこしいウエットでCBR300Rを初優勝に導いた、それも総合優勝。いずれも初の快挙だ。

普段は大人しく、哲平や涼より年上なのに全然偉ぶらない。俺が偉そうにしている涼に「お前は年下のくせに、この野郎」言っても涼は「僕ハルクでは先輩です」それを聞いてニコニコ笑っている好青年。

 GP2のレース2で赤旗終了になった事にひと揉めあって、正式結果がなかなか出なかったのが残念だったぐらいで、(正式抗議じゃないなら関係無い、さっさと正式結果出せばいいのに。それに意義を唱えるなら控訴すればいい、規則書に則った抗議の仕方しろって、受ける方も同じ、だから権威がなくなるんだ)まあ及第点のレースでした。