Vol.253 2017 年開幕前

今年も開幕が近づいてきた。

 俺は1月の後半からアジアンツアー?だったので今年の冬は寒さを感じない。(当たり前だ)

アジア諸国のバイク事情はそれぞれ違いがあるけど、総じてコンフォート思考でスポーツバイクの分野を発展させるのは骨が折れる。インドなんか、いまだに家族5人乗りなんてバイクを目にする事が多々ある。もちろん大人の5人乗りじゃないけど、まあ上手い事決まってるよ。父さん?運転、タンクの上に長男、母さんが後ろで末の子をおんぶ。父さんとの間に真ん中の子?〆て5人()

後進国(失礼な言い方だけど)では家族の一番の夢はバイク。移動手段が少ないからね、その次に家電品(TV、冷蔵庫)洗濯機はプライオリティが低い。

そんな国でスポーツバイクの楽しさを伝え、レース参戦にまで押し上げるのは容易じゃない。

 俺は今年フィリピンでレースの布教活動?をしてきた。2か月ぐらいの滞在でアッチコッチのショップやサーキットを実際に目にしてバイクレースの楽しさやショッププロモーションの効果などを説いてきた。(つもり?)

やっぱり草の根運動は骨が折れるね、メーカーのネットワークや力を借りてやればずーっと楽だけど、基本的な部分での理解が得られないと頓挫する事が多々ある。

 ARRCの主宰ロン・ホック氏も色々苦労が絶えないようだな。開幕戦セパンがジョホールに変更?事前テストのエアチケット取った俺達も変更手続きや変更手数料など余分な出費や手間が掛かるけど主催はもっと大変だ。恐らく色々な思惑が絡んでの事だろうけど、国が違えばお互いを思いやる気持ちが芽生えるけど・・・

国内選手権からARRCへのステップアップも視野に入れ、草の根活動をしている身からは何とかうまくやって欲しいモンだ。

 今年はAP250も積極的に応援する。アストラチームはもちろん、ベトナムやタイも参戦してもらい皆でタッグを組んで新型CBR250RRを勝利に導きたい。アストラホンダの井沼社長の喜ぶ顔が見たいね。

 全日本はJSBの巧を筆頭にGP2の涼、ST600には哲平が参戦、みんなチャンピオンを目指しトレーニングに励んでいる。AP250とは違うけどJP250にも今年は若いライダーを走らせる、上原大輝。ハルクチームの期待に応えられるか?楽しみな国内ライダーだ。

 先日ムサシスカラシップトレーニングの書類選考をさせてもらった。毎年多くのライダーに申し込み頂くけど、我々のコンセプトは講師とマンツー・マンなので参加者はかなりキツイ選考になってしまう。実力的には優れていて入れてあげたいなと思うライダーがたくさんいるので毎年苦慮しています。今年選考されなかった皆さんごめんなさい。陰ながら応援しています。

 2017年シーズン、ハルク・プロは全力投球。