Vol.240 ’16開幕直前

長かった冬も終わりアッチコッチで桜が咲く季節になってきた。
俺は先週筑波で全日本チームの監督?として参加した。何が嬉しいって、筑波が近くなった事。いや、ハルク・プロは移動してないし、筑波も同じ場所だ。俺達は圏央道を使って行くんだけど、関東に馴染のない人のためにお知らせすると、圏央道と云うのは東京を中心に一番外側にある周回道路、神奈川県の厚木を突き抜け三浦半島のあたりから東京・埼玉・千葉・茨城って感じでぐるりと回っている。まだ完成はしていないけど筑波サーキットの近くに古河・境ICがあり、ハルク・プロから筑波サーキットまで約一時間ちょっとで行けるようになった。関西方面からの人は東名高速海老名ジャンクションで、東北からは東北道久喜白岡ジャンクションで圏央道に入ると便利だね。

前週もてぎでJ-GP2初乗りした涼は、筑波でも違和感なく乗っている。巧に言わせるとJ-GP3乗りらしい。俺は逆に涼に言っているのは「J-GP3乗りのままでいい。余計な事は考えるな」オートバイのライディング技術はどんどん変化する。昨年良かった事が、今年になるともう古いなんて事が多々ある。

フレームこそ種類があるが、タイヤもエンジンもワンメイクのモト2クラス。毎年走り方が変わり、ニューヒーローが出てくる。基本的には変わっていない筈なのに、初代チャンピオン エリアスの各サーキットラップタイムが今では・・・興味のある人は探してみて下さい。モト2のレベルがどんなに上がっているかが分かる(笑)。

そこで涼。アイツは見た目、線が細くチャライ雰囲気を醸し出しているけど、意外にしっかりしている。セッティングにしてもライディングにしてもキッチリ答えを出すタイプ。よく坂田和人が言っている「チャンピオン獲った奴は違う」という言葉を思い出す。
いずれ答えが出るだろう。楽しみだ。

まだチャンピオンを獲っていない佳祐。筑波テストでは唯一59秒台で走っているが、まだまだ遅い。自分が速い訳じゃなく、他のライダーが遅いだけという意識を持ってくればもう一皮剥けるんだけどね。今回のレースが佳祐にとっての試金石になるね。

もう一人の若手名越哲平。ムサシスカラシップトレーニング一期生、今年は何とか結果を出して欲しい。筑波テストでは、チーフの堀尾も盛んにアドバイスしていた。テストでは三番手タイム。去年よりは格段に進歩しているのでこれも楽しみだな。
今年は若手ばかり、それでもみんな頑張っているからお互いに刺激し合って結果につなげたいね。

テスト最終日に俺は羽田からシンガポールへ。ARRCの開幕戦がジョホールで行われた。
ハルクプロは今年もアストラホンダチームのサポートをしているから、開幕戦くらいは見に行こうと思って行ったが、サーキットに着いたらムサシブンシュウホンダの監督、通称エミが俺のパスを見て「なんで第一戦だけなの?パーマネントパスは?ダメでしょう」すぐにパーマネントパス作って持ってきやがった(苦笑)。

レースではSS600に戻ったアズランが、慣れないカワサキを駆って両ヒート共優勝。昨年の後半に良くなってきていた走りに磨きが掛かった。ブンシュウのザクワンも頑張っていたがアズランをかわす事は出来なかったな。昨年チャンピオンの高橋はレース1までセッティングが合わず苦戦していたが、レース2では何とか合わせキッチリ2位。
アストラチームはステップアップしてきたゲリーが頑張っていた。あいつは全日本に出ていたから知っている人も多いだろう。涼と同じようにJ-GP3の走りを踏襲し、いいとこ取りをするようにアドバイス。レース2ではゴール前でザクワンにかわされ4位になったが楽しみなライダーだ。

ARRCも日本人が多くなり、楽しみなライダーが増えてきた。マレーシアのパウイがモト3で優勝したりアジアのライダー達のモチベーションも上がる事だろう。我々も負けてはいられない、もっと頑張って若いライダーを世界に送り出さないと。

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