Vol.237 2015年シーズンが終わった。

今年は久し振りに全日本全クラスにエントリーした俺達。GP3には栗原と水野、ST600にはスカラシップトレーニング卒業生の水澤と名越。JSBには浦本を上げ、巧と2台体制で臨み、GP2はHP6で関口を走らせた。

毎年最終戦を前に悩む事がある。チャンピオンTシャツの製作だ。今年も同じ。最終戦を前にGP3の二人、JSBの巧。それぞれ条件は違っても可能性がある限り作っておかないと、いざと言う時に困るんだ。俺にはトラウマになっている事がある。

2011年タカがGP2で戦っていた年。タカは走れば必ず勝っていたからチャンピオンとしては文句の付けようが無い存在だったが、代替で出たもてぎのGPで怪我をし、その翌週の岡山をキャンセルした。この年、コンスタントに2位に入っていたのが関口太郎で、岡山ノーポイントのタカを逆転したんだ。最終戦でタカが優勝しても太郎が6位?だったかな、までに入れば太郎がチャンピオン。普通に考えればタカのチャンピオンは薄い。俺は押えにと、3枚だけしかチャンTを作らなかった。ところが太郎はその前のレース(Wエントリーしていた)で転倒、大ダメージを負ってしまい、GP2には走ったものの完走するのがやっと。結局、大逆転でタカのチャンピオンが決まった。あの時の俺の心境?(とても言葉に出来ない)記念撮影はタカとご両親だけがチャンピオンTシャツ着た間抜けな絵面になってしまった(苦笑)。

結局、今年は3人分のチャンピオンTシャツを作った。しかしこの幻のチャンT、どうしようもない。ウエスにするのもネエー、捨てるにも捨てにくい。ハルクの倉庫の片隅には歴代の幻のチャンピオンTシャツがうず高く積まれている(苦笑)。

水野涼が最終戦で見事にチャンピオンを決めた。そして、その決め方がカッコ良かった。ライバルとは1点ビハインド、先にゴールした方がチャンピオンだ。国峰を交えた三人の戦いで終始後方待機を決め、最終ラップの最終シケインをトップで飛び込み、ゴールラインを真っ先に駆け抜けた。
普段の顔はのほほんとしているが、芯は強い。パークフェルメに帰って来た涼、「チャンピオン決めましたよ」と、俺に言った。実は昨年、チャンピオンを獲りそこなってランキング2位になった時、「来年もう1年やって必ずチャンピオン獲ります」と涼は俺に言ったのだが、俺は「ランキング2位の奴が翌年チャンピオンになる確率は凄く低いんだよ」と応えた。そんなやり取りがあったんだ。ジンクスを見事にひっくり返した涼、来年はめでたくステップアップかな?と考えていたら、チャンピオン記者会見で「来年はステップアップします」って言ってるし・・・。コラッ!お前が勝手に決めるな(笑)。
というわけで、残りの2枚のチャンピオンTシャツは、また倉庫に積み上げられた。(苦笑)
来年はどうするかな?巧はなんとかリベンジの機会を与えてあげたいし、ナオは世界を視野に入れた展開を考えてあげたい。ST600の二人は来年が勝負だな。

今日は朝から数多くの来客が。そのうちの一組が、ノビーチーム。来年は三原と国峰でJ-GP2を戦うとのこと。俺は「いいね!頑張れ」と言ったら、ノビーがすぐに「それは違いますよ、重樹さん!ちゃんと面倒見て下さい」って・・・。結局、俺たちと一緒にやる事になった。まあノビーは一生懸命やっているし、若い二人のライダーも楽しみだから、うちの涼も含め、三人でGP2クラスを盛り上げればいいか。

ノビーが帰ったら次は水澤親子。水澤はうちのスカラシップトレーニングから上がって来た若手だが、本人曰く、今年でレースを止めるとの事。学業との両立が難しく、諦めるしかないそうだ。俺達はレースの事しか考えないけど、若いうちは色々な選択肢を持った方がいい。俺は「大学卒業して良い会社が無かったらハルクにおいで。きっといいメカニックになるよ、笑汰郎は」と言ってやった。
昼に来ていたナオや佳祐とは違った形の話だった。

来週は恒例のハルク・プロ感謝の夕べ。今年はHRCの感謝の会、ARRCの最終戦がバッティング。毎年来場頂いている皆様にご迷惑をお掛けした(でも、俺はずーっと前からこのタイミングで忘年会やっているからな(苦笑))。
毎年、この会を催せる事自体に感謝しています。

来年の体制発表も兼ねた会なので早く体制固めしないと(苦笑)。

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