Vol.217 2013年師走に思う。

12月に入ってから毎日のように忘年会。アッという間に年末だ。

今年は若手が活躍した年だった。GP3で山田セナ、ST600は渡辺一馬、GP2では野佐根コウタが頑張った。手間もお金も掛かるJSBはしょうがないが、他のクラスでも若手が台頭するのはいい事だね。

問題は、育ってきた若手の先行きだ。来年ステップアップして世界へ飛び立つのは野佐根だけ。セナは再度GP3みたいだ。一馬は?全日本でJSB?

現在世界を走っているのは青山博一と中上貴晶。この二人は来年もシートが確保されているようだけど、渡辺陽向は厳しい状況のようだ。

先日陽向が挨拶に来た時、言っていた事は「来年も世界で走りたいんです、でもお金が無いし」。オートバイレースをやるにはお金が必要だ。要は、“何を目的にして、どうなりたいか”なんだ。一年間世界を走って陽向なりにスキルアップは果したかも知れないが、その結果が1ポイント獲得。このライダーを来年も走らせてくれるチームを探すのは極めて難しい。

レースをやるのにお金が必要なのはライダーもチームも同じだ。ましてチームに必要なお金は莫大なものになる。そこへ来るライダーに“投資対効果”を求めるのは自然のなりゆきなんだな。

先日ウチの若手ライダーがクラブからチームに昇格した。もう一人の若手は残念ながら現状維持。この二人が今後どうなって行くかは俺にも分からないが、言える事は現時点で、若干差が開いたという事。一人は借金しながら一年間をフルに参戦。もう一人は自分の範疇で東日本だけに参戦。結果として二人の間には大きな差が出来てしまった。俺はどちらのライダーにも均等にチャンスをあげたつもりだったが・・・レースは非情だ。

考えてみれば、レースの世界は元々そんなモンなんだ。一般社会でコンマ1秒仕事が遅くったって大して問題にはならないけど、俺達の世界では、2位?レースに負けたヤツの中で一番速かったヤツね、となる。そのコンマ1秒の積み重ねがどれだけ大きな差になるか。

近年CBRのワンメイクレースなどでは予選落ちがあるくらい、盛況なようだ。筑波の職員が言っていたが、「予選を落ちたライダーからクレームが出るんです」『何で俺は決勝走れないんだよ、ふざけるな、チャンと金払っているのに』何をか言わんやだ。何が原因でこうなったのかは分からないが、そもそもそれがレースなんだよ。それが分からない輩はレースをやる資格が無いと言わざるを得ない。そんな輩が多くなった気がする。俺達の世界だけはそんなモンスターがいないと信じたかったけどね。

ウチの現状維持になったライダーが発奮して来年更にレベルアップする事を祈りたい。しかし来年の全日本はAP・もてぎでGP3・GP2が2レース行われても6戦しかない。ライダーのスキルが上がる訳無い。俺は懸命に頑張ったが回りの人達は、何故?俺がそんなに頑張ってレース数を減らさないでと言っているのか理解出来ないようで、まったく聞く耳持たない。どうせ聞く耳持っていないんなら、音量緩和の部分でも耳塞げ!ってんだよ。そんな時だけ耳ダンボにしやがって。

先日お話する機会があった高橋国光さん。MFJの評議委員の役をやっていただいているが、やはり現状に不満抱いている様子でした。じゃあ誰が戦犯なんだ?MFJは都合よく事務局と協会を使い分けている。都合が悪くなると「ウチは事務局ですから」。そしてあるいときは、逆に協会を全面に押し出して来る時もある。どっちがホントの姿だろう?

レースをやるには若い元気な子が必要で、それをサポートするチームがあり、それらが走る場の提供があれば成立する、至って単純。それらが分かる人がいれば俺達のレース環境は格段に良くなると思うけどな(分かってもらおうと、毎回委員会に出て俺達の意見を言っているんだけどね、例によって聞く耳持たない)。

今年も一年間お疲れ様でした。来年が俺達にとって良い年になりますように。

皆さま、良いお年をお迎え下さい。

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