Vol.191. 2012年 オートポリス
第4戦オートポリス2&4
今年もオートポリスに行って来た。美しい山間に位置するオートポリスは俺の大好きなコースのひとつだ。今年はナント!路面を改修し、見事なコースになった。
今回は2&4という事で、俺達はST600クラスのみ。チーフの堀尾は「スペアマシン持って行きましょう」確かに1台だけ持って行くよりはセッティングも早く進められるし、何よりも土日二日間で2レース行うオートポリスでは、クラッシュの際のリスクを考えても2台運用が正解なんだ。
メカニックも普段は一人だけだが、今回は2台に3人のメカニックと荻ママ!俺とコニー、タディーも見てくれているから、龍太一人に7人+ムサシさんの人達も手伝いに来てくれて、約1ダースの陣容。いつもはギリギリでやっているハルクも、今回はかなり豪勢なチーム構成になった。
当然龍太も気合いが入ったか?予選ではそれ程の結果を残せなかったが、レース1でいきなり見せてくれた。
レーススタート前、俺はライダーに一言アドバイスする。この時のアドバイスが時にライダーをリラックスさせたり、忘れていた事を再確認させたりする効果があるんだ。
レース1の前 、俺は、「龍太!もたもたするな1周目から行け、4位や5位なんてつまらない順位になるな、どうせなら目立て!でも、気を付けてな」なんだか分からないが、とにかくレースをコントロールできる位でなきゃ、いけないヨ!という事が言いたかったんだ。
レース1の龍太の走りは圧巻だった。久し振りに龍太がトップを快走した。俺達はもう、レース結果よりも龍太がトップを走っている事で感動したよ。途中で前車がエンジンブロー?龍太の前でいきなりオイル煙幕「ヤバイ!」なんとか立ち直った龍太、トップは離れてしまったが、その後も諦めることなく前を追って最後までプッシュしていた。(でも、転ばなかったから良かったけど、オイルを被ったヘルメットシールドを手で拭いていたのは笑ったよ、何のために捨てシールド着けているんだ?きっと焦ったんだろうな(笑))
久し振りに表彰台に上がった(2009年以来)龍太を手放しで褒めてやりたかったが、やめて、適当にしてやった(苦笑)。本気で褒める時は優勝した時だよ。
久し振りにハルクのピットは和やかな雰囲気があった。
明けて日曜日レース2。
前日の快走があったから、更に欲を出すのは当り前で、俺達はセッティングの可能性についてギリギリのところまで悩んだ。
ところが・・・レースはそんなに甘くない。俺達を襲った信じられないトラブル。前日とは打って変わってコース上でもがき苦しむ龍太。チェッカーフラッグを受けられただけラッキーだった。
コースは最高、ロケーションも最高、今回は天気も最高。惜しまれるのは独特の運営。
俺達はシーズンを通して各サーキットでレース活動をしている。
“全日本選手権”の意味を、もう少しだけオートポリスの人達には理解してもらいたいな。
他の施設でやらない事、手法、手順、俺達が知らない事、やり方が多すぎる。
はた目にはドタバタしている俺達が素人臭く見え、カッコ悪いよな。