Vol.189 鈴鹿からへレス

鈴鹿からへレス。

全日本の開幕戦を終えて、鈴鹿2&4に参戦。相変わらず巧の調子は悪くはない。コンスタントにトップタイムを出すが、俺達の頭には前回のペースダウンがどうしても頭をよぎる。鈴鹿では徹底的にレース後半に向けたシュミレーションをやった。

当の巧は何だか呑気そうな顔してる(ホントはそうでもないんだろうけど、そう見える)から俺達は何だか煙に巻かれた感じだ。

今回の鈴鹿では、あまり飲みが進まなかった。気持ちに余裕が無いと飲みにも気が入らないのかな?みんなは、「別にシゲキさんは関係ないでしょ?」って言うけど、実はそうでも無いんだよな。結構デリケート?!なんです(苦笑)。

今回は浩ちゃんがお気に入りのすず喜の大将や、いつもお邪魔している寿し安の奥さんも応援に来てくれた。少しずつでもいいからバイクレースのファンを増やす努力を続けないといけない。そのためにも飲みは欠かせないのだ。

2&4は観客が入ってた。グランドスタンドがいっぱいになってるのは気持ちのいいモンだね。2輪のお客だけであれだけ入ったら好いんだけどな。

俺達の心配とは裏腹に巧は快走し、前回のうっ憤を晴らした。勝っても負けても同じ顔をしている巧。「嬉しいのか悲しいのかハッキリしろ」(笑)

今回の鈴鹿では夏の耐久も見据えての事だったので、若干絞り過ぎの燃調だったが、苦しいトップスピードながら好タイムでのレースが出来たので、いいデータ取りが出来た。

翌週には筑波の4メーカー合同テスト。

ウチのライダー達はそれぞれに問題を抱えながらも来週のウイークに臨む。俺達の地元サーキットなので何とか結果を残したいところだ。

俺は翌日にスペインに飛び立った。へレスはヨーロッパの端っこで、ジブラルタル海峡の向こうはアフリカ。結構時間が掛かる。ヨーロッパラウンドの始まりだから、タカには結果を残して欲しい。ここで勢いを付けておけば後の戦いに弾みが付けられるんだ。

俺は少しでもタカの役に立てればとの思いで飛んだ。博一や周平の時はホンダの紹介で行ったチームで何も心配は無かったが、タカのチームには一抹の不安がある。事実、開幕戦のカタールでも下位に沈んだ。タカの実力は、あんなモンじゃない。どんなに悪くても一桁のリザルトを残せる筈なんだ。

今年のへレスは何とも不安定な天候で、マシンセッティングが重要なポイントを握っていた。俺はいつものようにコースサイドでチェック。印象は「ナンダ?」の一言。シーズン前のテストでは上位につけていたので、もう少しマシなのかと思っていたが、とんでもない。

タカには「マシンに合わせるな、自分のラインを崩すな」メカには、「マシンを小さく強く」と伝えるが、なかなか言う事を聞かない。まあ、彼らにしてみれば日本人のへんなオヤジがうるさいよって、感じなんだろうけど(苦笑)。それでも最後に意見を受け入れてくれ、何とか格好がついた(それどころか、間違えばPPだった)。

レースではまさかの4連続フロントアップで出遅れ、その後もペースが上がらなかったので一時は11位まで順位を落としたが、少しずつ順位を取り戻し、4位まで戻したところで降雨による赤旗終了。ゴールラインでの順位は5位だったのでそれがリザルトになった。

順位は悪かったが、マシンの方向性がこの先悪くなる事はないだろうし、タカのアピールは充分出来た。

俺は毎晩、やる事も無いのでスペインの田舎料理とワインで幸せな時間を過ごしたよ(笑)。

 

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