Vol.180 遠かった岡山

今年の岡山はとにかく天気が良かった。近年、こんなに天気に恵まれた岡山は無かったような気がする。

普段、俺達は木曜日に機材の搬入を行う。金曜日の朝、走行が早いのでピットの設営、マシンの確認等を前日にやっておかないと間に合わないからだ。

岡山までは東京からだと高速を使って約8時間。朝6時に東京を出発して午後2時過ぎに岡山国際に到着する。何だかんだ言っても東京は便利だ、どこのサーキットに行くのも特に近いところはないが特別遠いところも無い(九州は特別だが)。

金曜日の朝、ART走行が8時から行われる。いつも思う事だが、何故そんなに早い時間に走行を始めなければならないのだろう?俺達は走行の2時間前にはサーキットに入る事にしている。それは、いきなり雨が降ってきたりした場合、セットを変更しなければならないし、ウエット用のタイヤに組み換えもしなければならない。何が起こるか分からないから時間に余裕もっている訳なんだ。

全日本選手権は毎回同じ顔ぶれのチーム・ライダーで行われる。ところが施設(サーキット)は毎回違うのでタイムスケジュールの組み方も違うし、岡山のように毎年サポートレースを組み込む施設もある。

俺達のやっているレースは日本の最高峰を競っていることは言うまでも無い。したがって取り組み方も、地方選や、ましてサンデーレースの人達とは一線を画している。タイヤひとつ取っても、山間の朝8時台と昼前では天と地ぐらいの差がある(温度領域の問題)。朝のフリー走行は朝一の予選などには反映できるが、決勝となるとデータ不足になる事が多々あるんだ。

使用タイヤはいつでも同じ、セッティング変更も多くないサポートレースを一日の真ん中に配する事で、俺達がどれだけ苦労するかまったく分かっていない運営と言わざるを得ない。困ったモンだよ。

今回は(今回もか?)レースでも混乱があった。それはJSBのレース中に起きた事なんだが、先頭集団の一人が黄旗振動中に追い越し行為をした事が各モニターで確認された。

問題は、レース審査員なんだ。恐らく誰もその瞬間をみていなかったのだろう?!(あくまで憶測)。先日のオートポリスもそうだったが、見ていれば絶対に何らかの手を打つ筈で、見ていないから現場からの打ち上げがあり、それで初めて腰を上げる。

いい加減にしてもらいたい(怒)。競技監督に名を連ねて、リザルトにサインするためだけに来ているならそんな輩はいらないよ。別の方法を考えなければならない。

事後審査で審査委員長を務めた菅野さんは大変だったろうな。絶望的な状況を審査しなければならないのだから。

選手権にも格式がある。全日本選手権が一定の格式を持つレースと認識されているなら、その格式に見合った運営をして欲しいモンだよ。一生懸命に全日本選手権を戦っている一人としては悲しくて涙が出る程だ(泣泣泣)。

裁定がなされて正式結果が出たのが夜の9時40分過ぎ。スタッフ達が東京に戻ってきたのが朝方になったのは当然の事だった(居眠り運転などで事故を起こさなかったから良かった)。

俺達のレース結果も最悪で、一人も表彰台に上がらなかった。こんな事は滅多に無い。唯一、タカの代役という名目で小西にいきなり乗らせた今年のGP-2、一年振りの乗車で緊張こそすれ、まったくレースにはならなかったが、小西の満面の笑顔が俺達の沈んだ気持ちを慰めてくれた。

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