Vol.166  3月!

3月1日
いよいよレースシーズン到来の季節。ヤッパリ3月の声を聞くとシーズン間近の実感が出てくる、春はいいね~。

ウチの会社もパーツ作りばかりやっていたスタッフが、嬉々としてマシンに向っている。それはそうだろう、基本的にはレースがやりたくて来た連中ばかりだ、ただの部品作りよりもマシンをいじっていた方が楽しいんだろうな。(苦笑)

ST600の2台は新規組み。これは先日筑波に走りに行ってもう心配は無い、問題はGP-2とJSB。GP-2は去年小西が乗っていたマシンにタカを乗せたらアッチもこっちも合わない。
小西は信じられない位手足が長い、去年マシンを作っている時アイツに合わせて作ったからタカじゃ全然届かない。俺も筑波に見に行ってその事を再確認(あ~ああ、去年作ったカウルがまったく無駄になった(泣)
しょうが無いから、ウチのFRP製品部門を一手に引き受ける、なめね工坊へ行き、「ゴメン!全部作り直しだ」(汗)

なめね工坊の親分、バンパ(これが彼の通称)は一言「いいっすよ!」更に「俺も去年のカウルは気に入らなかったから、でもいつまで?」あれから1ヵ月強(バンパは生きているかな?)俺が無理を言って新型のカウルを依頼すると夜も寝ないで(昼寝はするけど(笑))頑張っちゃう男なんだ。

同じように頑張ってくれる人達はたくさんいる。今年のGP2マシンもたくさんの人達の協力があるからこそ出来るんだ。(皆さん有難うございます)
みんなが協力して出来あがるマシン。彼らの入魂の作を俺達は現場で披露する。別々に作ったパーツ群がアッセンブリーされ一つの形となった時、個々のパーツが機能し、レーシングマシンとしての体をなす。
レースは所詮一人じゃ何にも出来ない。

先日ロードレースの若い4人がR4というユニットを結成し、CDデビューする。このユニットの目的は、レーシングライダーをレース以外でも人として認知してもらい、結果的にレースを含めた応援団が増えればOK。
このユニットにはウチの若い二人(タカとナオ)が入っている。
レースだけで考えた時俺の頭は???と思ったが、いやいや、そうじゃない、俺達の業界そのものの認知度が低いんだ、もっと広くアピールしないと。
他のチームの二人はともかく、ウチのライダーはまだまだ許容範囲がある筈だ、サーキットに行ってマシンに乗るだけ、後はどうすれ速く走れるかを考えるだけでいい訳で、マシンの準備も宿の予約もサーキットまでの足の心配も無い。
もっとキャパを広げられる立場にあるんだ。出来る奴がやればいい。結果は分からないが、何もしなければ何も生まれない。少しでも俺達のレースに興味を持ってくれる人達が増える事を望むからこその決断だ。