Vol.148 8耐合同テスト
今年は雨こそ多くないが梅雨らしい空模様が続く。
先日の8耐合同テストではその気まぐれな天候にやられてしまった。
一日目は順調にテストを消化、二日目には決まった足回りでロングテストも出来るまで順調に行ったんだ、ところが。
朝一の走行で前日のセットを確認、二本目からいよいよロングランだ、と思った矢先、何だか怪しい空模様、テストを開始して8周位したらポツポツ雨が落ちて来た。
俺はいつもコースサイドでマシンの挙動をみている関係から、その時は最終コーナー手前のシケイン付近にいた。俺は無線でピット「雨が落ちて来たな」に伝えた。ピットからは「そうですか?こっちは降ってないです」返事が。わずか何百メートルの距離なのに、おかしなモンだ。結局12周ほどしたところでロングは中止、ピット待機となってしまった。
巧は不安定なコース状況で走る機会がたくさん?あったので無理に走らせる事はしなかった。そんな中、玉田が黙々とハーフウエットのコースを走っていたのが印象に残ってる。
今年ホンダ系のチームからWSBに参戦の玉田だが、安定しないチーム事情からか?まともに走ってない。もともとガッツがあり能力も高い玉田だ、8耐マイスターともいえる伊藤と組んだら怖い存在になる、小原チームも要注意だな。
ボーっとしててもしょうがないので、ピットレーンでタイヤ交換の練習をやってたよ。
毎年各パートを同じスタッフがやっていたが、御多分にもれずウチも高齢化?が進み、今年は新しい組み合わせをトライしている。
300Kmの時、桜井ホンダチームのフロント担当の兄ちゃんが手際良かったので「兄ちゃん、ちょっとウチで見本見せて」頼んだ。彼は笑いながらウチへ来てスタンドを上げる時「何だ?コレ」呟いた。どうもウチのフロントスタンドが重いみたいなんだ。今年はフロントのタイヤ交換に光太郎を回したんだが、俺のDNAを受け継いでるから小さい。スタンドを上げる時に全体重を掛けないと上がらないんだ。そこで勢いをつけるための動作が入るので一拍おいて上がるようになる。その “間”がもったいない。新型のスタンドアームを試作して入念にテストを繰り返している。
桜井チームの兄ちゃんが呟いた「何だ?コレ」お陰で俺達のピットワークが早くなる。見本を見せてもらったお礼にクッキーを差し入れしたが、桜井チームにとって高いクッキーとなるかハルクにとって安いクッキーとなるか、それは本番のお楽しみ。(笑)
その後の走行も同じ展開、俺達はAグループだったが、Bグループは逆に天候に恵まれた。僅か1時間の違いなのに。1日でだいぶ進行状況が変わってしまった。
俺達の普段の行いが悪いのか、Bグループの怨念か?(そう言えば桜井チームはBだ!)(笑)
来週のテストは初めて清成が乗る。巧の仕上げたマシンにキヨがどう乗るか?今年初めて俺達の8耐が見えてくる。