Vol.126  菅生!

後半戦のスタートだった菅生。人生うまく行かないもんだね、辰也が珍しく転んだ。

ウイーク中ハルクの面々は絶好調だった、金曜日のフリー走行で600の龍太が午前中トップタイム、それを小西が午後上回りトップタイム、JSBでも辰也がトップタイム、非公式ながらレコードタイム。要するにハルクが走ったセッションをパーフェクトに制した訳だ。
好事魔多し、昔から言われている事だが俺達のレースではそんな事言ってられない、レースで勝とうと思ったらベースタイムは上げておくべきだし、そのためにどれだけの努力をライダーとチームスタッフはしている?逆に考えれば当り前のことなんだ。俺達は結果がいいからと言って別に浮かれているわけでもないし調子に乗っているわけでも無い。ただ黙々とレースしている結果がそういう風になっているだけなんだ。

大体今回の菅生では初っ端からケチがついてた。600の車検で俺達もやっているラジエター導風用の穴に?マークが付けられた。
ST600では極端に改造が制限されているのは周知の事実だが、その規則の精神はSTDフォルムの維持とローコスト。
俺達はコストを掛けずに熱交換率を良くする工夫を施したんだ。規則書にも明記されているからその範囲でね。しかし車検員から?マークを付けられた。何で日本のレースはこうなんだろう?規則の解釈については、受け取る側の考え方、解釈の違いなどが生じる。俺はだからレースは面白いんだと考える。人間がやることだからいろんな受け取り方があって当然なんだ、そうでなきゃつまらない。
今年の年頭にもモータースポーツの最高峰フォーミュラ1でも似たような事例があった、詳しいことは分からないが、規則を杓子定規に考えたチームと柔軟な考え方の違いでパフォーマンスに差が出た。当然負けたチームはクレームが付けたが、今はこぞってその手法を取り入れてると報道されてる。
負けた悔しさは分かる、だけど自分が気が付かなかったからと言ってクレームを付けたって負け犬の遠吠えにしか聞こえない。そこには金をかけたとか何とかの問題じゃない、モータースポーツの永遠のテーマでもある技術革新があるんだ。

今回の導風用の穴なんて完全にそうだ、規則に(ラジエター導風のための穴あけは許される)書いてあるんだからいいじゃない、結果的にラジエターに風が抜けるんだったらカウルの前でも横でも導風用に開けた穴なんだから、それは規則の拡大解釈でも何でも無い。それに気が付くか付かないかの問題なんだ。
皮肉な事にハルクチームの600でその穴を開けたカウル装着の龍太は穴無しの小西に負けた。この結果を協会の技術規則を決める方達はどう受け止めるかな?(差が無いならOKなのか、逆に差が無いなら開ける事は無いでしょ)その受け止め方ひとつで俺達のレースが面白くもつまらなくもなる。

600では小西が久し振り?に勝ったがJSBの辰也がトンデモナイ事をやってくれた。何とサイティングラップで転倒、一時意識が戻らず(脳震とう)レースをキャンセルした。辰也はプロのライダーである。したがって自分の環境を整えるための要求は厳しい。もちろん我慢を強いることも多々あるが、それを納得して走っているプロライダーなんだ。俺達がレースをやるのにどれだけの人間がサポートしてくれているか、どれだけのお金が掛っているか。それを考えると極めて残念な結果だった。

来週は岡山の事前テストがある、選手権を面白くするために頑張ろう。

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