Vol.113  開幕前合同テスト

合同テストが始まった。
いよいよ開幕が近付いてきた、緊張感が高まっている。
俺はテストに行くのが好きだ(学校のテストは嫌いだったけど(苦笑))マシンを詰めて行く課程が好きなんだ。今年は600が新型になり、1000も去年とは違うマシン、シェイクダウンテストはマシンのポテンシャルを計る大事な機会なんだ。
4日に初のテストを敢行してベースは何とか出来ている感じがしたが、ライダーも身体慣らしの意味合いが強かったし、スポーツ走行枠の中では思い切った走りは望めなかった。
合同テストでは周りのレベルが似通っているので、走行ラインも外す事無く走りを詰められる。

JSBの辰也は今回本格的に走り込んだ。前回の走行では17インチの市販タイヤでの走行だったから、いまいちセッティングが進まなかった。今回はレースタイヤが支給されたので、目一杯走り込みセッティングを模索したんだ。辰也は自分のイメージをとても大事にするタイプのライダーで、絶対に妥協しない。マシンが自分のイメージに合ってくれば真価を発揮するが、そうでない場合は無理をして走る事はしない。
ライダーは辰也のように自分のイメージを大事にする事が多い、それは走りやすいからなんだ。だけどマシンサイドからみた場合必ずしも正解で無い場合があるんだ。いわゆる頑固なタイプかな?だけど俺達はこのライダーとチームを組んだ訳だからポテンシャルを100%発揮させなければ結果に結び付かない、だから試行錯誤するんだな。(汗)

何とかマシンが煮詰まってきたら、自己ベストを更新してレコードタイムに近いところまでタイムを上げてきた。(やっぱりポテンシャルは高い)そうは言ってもヤマハの中須賀はコンスタントにコンマ5秒位速い。まだまだやることが山ほどある。

600チームは小西がチャンピオンの貫録を見せて終始トップタイムを記録する。調子がいい時の小西は結構危ない。コースサイドで見ていた俺は悪い予感がしてピットへ向かった(セッティングの変更と小西に注意を促すために)・・・自転車でピットへ向かう途中赤旗中断のアナウンス。・・・?やってしまった、心配が的中。赤旗の原因は小西だった。
幸い小西は軽傷だった、これならレースに影響は少ない良かった・良かった。朝霞の小澤さんに連絡したら一言「まあ、ハルクの恒例行事だから」(苦笑)確かに!

好調小西を横目にいまいちだった龍太も、光太郎とディスカッションを繰り返し、マシンがまとまってきたらタイムも上がってきた。今年は600クラスが激戦になるのは必至だ、早い段階からまとめて開幕でスタートダッシュしないと、出遅れたら挽回が難しい。

俺がコースサイドで見ているのを確認している奴がいる、関口太郎。
太郎は600に乗り換えて間もないので色々トライしている、コースサイドで見ていても明確に分かるんだ。「シゲキサンどうだった?俺の走り」必ず聞きにくるんだ(笑)「大分良くなったよ、今度はこうしたら?」又終わると「どうだった?」俺はおまえの走り見に来てる訳じゃないんだよ。(笑)まあ、元ハルクのライダーだから可愛い、早く600を掴んで欲しいライダーだ。

今年から自チームを立ち上げ頑張る小室旭は黙々とマシンの慣らし、セッティングを進めていた。パドックで話をすると。「重樹さん僕のトラック見て下さい」でっかいKマークでKOMURO RACING!カッコいい。後は走りでアピールだな。小室も最近筑波のスクールでCBRに乗るみたいで。「4ストのエンジンブレーキや走らせ方が分かってきました」ちょっと待て、じゃ去年は何にも分からなかったのかよ?(苦笑)

いずれにしても楽しみな開幕がすぐそこまで来た。

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