Vol.99  ライダーの育成とレースの関わり

全日本選手権の今後の行方はどうなるのだろう?
長いこと続き、幾多の名選手を送り出したGP250クラスが来年いっぱいで全日本選手権から外れる旨の発表があった。GP125クラスは4サイクル化の方向で動いているようだがそれも確固たるものがあるわけじゃない。

日本のロードレースは特殊な環境下で行われている。ポケバイでスタートした子供達が大きくなるとミニバイクに移行し、又、大きくなるとロードレースに参加するようになる。ミニバイクから来る子も(大人も)いるが、ポケバイもミニバイクももちろん本格的なロードレーサーもすべて市販のものが用意されていて、ホントに気軽に参加出来るのが特徴だ。(それも安価で)さすがはオートバイ天国日本だ。

かつては日本のみならず、世界でも50CC(国内では90CCも)のGPレースが行われていたが、時代の変化と共に廃れていった経緯がある。
オートバイは難しい乗り物ではないと思うが、間違った乗り方をすれば怪我するし、最悪の場合には命を落とす危険もある。体の小さな子どもに必要以上の大きなマシンを与えれば、車体の重さ、馬力を抑え込む筋力や体力が足りず、基本的なテクニックすら覚えるに至らないこともあるだろう。
オートバイレースはスポーツであるから乗る人の体力筋力体型に適合したものが必要なんだと思う。(特に初心者の場合)

ウチのライダー小林龍太は速い、しかし体力(筋力?)に難がある。彼はレース中に腕が上がりやすい体質で、ある時俺に「腕が上がらない手術があるんですがやろうと思う」相談してきた、おれは即答した「オートバイに乗る時腕が上がるのは龍太のトレーニングが足りないから、安易な方法で楽するな」自分の持っているスピードに身体が追いついていない例だ。
チームの先輩小西は惚れぼれするような身体の持ち主である、もちろんその身体は自然に出来た訳じゃない、レースに必要だから小西が作った身体である。
ある程度の身体になれば鍛えてレースに備えることは出来る、しかしそこへ到達するまでの準備期間(養成期間)は必要なんだ。

日本のオートバイレースが今後も発展して行くために、順を追った施策が必要だという事を,関係機関が全員で認識し実行して欲しいもんだ。

今週はもてぎでGPだ。ヒロやタカの走りを久しぶりに生で観れる。今年は二人共リザルトが冴えない、彼らはプロライダーだから結果を残さないと生きていけない厳しい世界にいる、しかし望んで入った道だ、自分で切り開くしかない。
彼らの成長ぶりを生で見て、夜は生飲んで、(笑)楽しい週末になるといいな。

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