Vol.74  三宅島のイベント

三宅島へ行ってきた。
なんのために行ったか?俺も良く分らなかったけど、池さんが「重樹さんも行くんだよ」言うから「ハイ!」と素直に返事したんだ。

三宅島は、レースをやるには環境整備等まだ無理があると思うけど、パレード程度なら何の問題も無いよね。俺は何の役で行くのか分らないけど、いずれにしても見てこなければ始らない。これはなんにでも同じ事が言えるからな。日本のレースの環境整備に重きを置く俺としては、視察?の意味も含め、取り敢えず羽田に向かった(真面目)。
普段用が無いし、伊豆七島なんて40年前頃に東海汽船で一晩掛けて行った記憶しかないけど、時代の進歩は恐ろしい。飛行機とヘリコプターでアッと言う間の宙返り、1時間チョットで羽田から着いてしまった。

三宅島に着いて、すぐに練習走行が行われている会場に向かったが、なにせ公道で行われている走行だから同じ公道を走って行く訳には行かない。
通行止めを喰って解除されてから会場に着いたので、俺達が着いた時は当然、走行も終わったという事だった(汗)。
みんなから「重役出勤だねー」と冷やかされたのは言うまでもない。

俺は忠さんのメカニックという役割だったけど、走らないので特にやる事もないので会場を回ってみた。俺は今まで何度か『初めて』のイベントという物を目にして来たが、今回のイベントに関しては「うーん?微妙」って感じだったな。まあ、良く言えば手作りのイベント、悪くいえば下手くそ。関係者がもっと勉強して来年以降につなげられるように頑張って欲しいもんだ。でも、どんなイベントだって最初はそんなもんさ。モーターサイクルショーだって初めはホントに手作りだったし、公道を使うという意味ではイーハトーブトライアルも同じ。アレだって最初は20数人しかいなかったからね。
考えてみれば俺は新し物好きだな。
何でも最初は喰い付いてるよ。問題は長続きしないところ(苦笑)。
長く続ければ良いイベントになるよ、きっと。

今回のイベントにはまったく日本のバイクメーカーが関与していない。
都知事の最初の掛け声が、レース・レースって大きかったからな。世界をリードする最新鋭マシン生産国のメーカーが、好き嫌いは別にしてマン島もどきのレースってのは、腰が引けるよな。

事故も無く成功裏?にイベントも終わって、やる事が無くなった3ばかトリオは、本格的に三宅島の状況を調査?する目的でレンタカーを借りて島内を走り回った。

噴火前は綺麗だったと思われる雄山に向かう登山道を、快適に俺達のレンタカーであるアクティーストリートは走る・・が、前を邪魔なうるさいバイクがふさぐんだ。そいつの正体はセブ島仲間の石村カメラマン。俺達に抜かれまいと必死にアクセルを開けるから余計にウルサイ。その前にいる2台のバイクはオーヴァー健正とMマガジン大林氏。そう!みんなで探検にいったんだ。

自然の猛威ってのはスゴイ!の一言。
人間の知恵とか力を嘲笑うかのような惨状は、改めて人間の小ささを考えさせられた。
それにしても峠の見晴台の風は凄かったな~。
村にはふるさとの湯ってのがあって、露天風呂は眺めが良い。眼前に広がる太平洋は圧巻!
残念なのはぬるい事。一時間入っても身体は温まらない(泣)。
夜は送迎付きのスナック。あまりにも殺風景な店に怒ったのか?池さんは酒も飲まない歌も歌わない。代わりに忠さんが場を盛上げてた。ヤッパリ3バカ長老はエライ!俺も見習おう。

翌日、ヘリコプターで八丈島へ移動。
途中、眼下に広がる雄山の噴火口は凄かった。思わず見とれたよ。だって、山の内側がごっそり無いんだ。吸い込まれそうで怖かった。八丈島では又、温泉を探して入浴。

夜は・・今度は俺が!・・・
何処へ行っても同じだね(苦笑)。