Vol.59  鈴鹿2&4レース

JSBでヤスが表彰台に上がった。
今年の鈴鹿2&4はヤスが初めて鈴鹿のスプリントレースに出たレースだ。以前にも鈴鹿は走ったが300Kmでの事で、純然たるスプリントレースは鈴鹿では今回が初めてなのだ。ヤスは8時間耐久には何度も走っているが、よーい・ドンで一斉にスタートするスプリントレースはヤッパリ緊張するみたいだな。

前回のもてぎでは初スプリントレースだったのでヤスの緊張度はピークに達していた。今回は逆にJSBでは走り慣れた鈴鹿で、ある程度の自信もあったのだろう、別の緊張感に支配されていた。予選では思ったような展開に恵まれず満足行くポジションは獲得出来なかったが、それがかえって前述の緊張感を生み出していたんだな。
俺達はフリー走行から予選までデータを取っているから全体でのポジションが想像出来るけど、走っている本人は常に上を目指しているし、そうなれる感触があるからこそ緊張するんだ。
そういった時の感じがレースのひとつの楽しみでもある。

レースでは俺達も信じられない抜群のスタートでトップグループに喰らい付き、最後まで激しいバトルを演じていた。
そして初表彰台。
良かった。
この結果はヤスの今後に凄くプラスになるよ。それにしても最終のシケインに5台が一気に突っ込んできた時は鳥肌が立ったよ。あれで全車が綺麗に立ち上がれば美しかったけど、残念ながら尚護がコントロール出来ずに接触オーバーラン。
元気があるけど一歩間違えばレースが台無しになる。

開幕戦のもてぎでは何戦ぶりだろう?
覚えてない。表彰台に誰も上がらずに帰ったハルクチームだったが、鈴鹿で表彰台に戻れたのは嬉しかった。

阿部孝夫さんが亡くなられた。
阿部孝夫さんの事を知らない人が多くなったと思うが、バイク造りとはこうあるべきだという確固たる信念を持った人だった。
俺も何度もいいアドバイスを貰ったものだ。
バイクに乗る時のユーモラスな姿が目に焼きついている。
ご冥福をお祈りします。

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