Vol.48  全日本・最終戦鈴鹿

やったー! タカが全勝でチャンピオン、ヤスは大逆転でV2を達成!今年もハルクは2クラスでチャンピオンをGETした。
最終戦のウイーク、ハルクチームは心地よい緊張感に包まれていた。タカは何としても全勝で、しかもコースレコードを樹立してチャンピオンを決めたいとの思いが強く出ていた。ヤスに至ってはプレッシャーの極致で、「絶対に決めるんだ」という思いが体中から噴出してオーバーヒート気味だった、やっぱりレースはこの緊張感がたまらなくいいねー。
125のスタート。タカはいつものようにスタートを決めレースをコントロール、このところ実力が結果に表れてきた祥也がからみ付いて来たがレコードタイムで振り切り、とうとう全勝を達成した。若いタカには人に言えないプレッシャーがあったと思うけど凄い少年だ!、ゴール後にありえないアクシデントで怪我してしまったので盛り上がりには欠けたけど、クラッシュした二人が大事に至らなかったのが幸いだった、まったくレースはマシンを降りるまで気が抜けない。今は病院のベッドで精密検査中の史上最年少チャンピオン中上貴晶。今後がますます楽しみだ。
ヤスは今回、絶対に勝つという意識が強かった、ウイークを通してトップタイムを連発。ライバルに相当プレッシャーを与える事が出来た。俺はその姿を見て「コイツは本当に強くなったなー」と感じたし、今年のチャンピオンは安田だと確信した瞬間があった。長年レースをやってると勘が冴える時がある、まさしくそれだったな。
レーススタートした瞬間からヤスは勝ちに走った、他のライバル達に絶望感を与えるが如く。ゴールしたヤスは安堵感と満足感そして喜びを爆発させたよな、レースをやっているものなら当然だ、俺は嬉しかった、当たり前だけど嬉しかった。タカのチャンピオンとはまた違った意味合いを持っている気がした。
レースが終わり恒例のホンダファミリーの納会に出席、俺は当然暴れたよ、(笑)それからハルクの打ち上げだ。みんなで飲んで騒いで、毎年出来るわけじゃない、出来る時にやっておかないと、次はいつ出来るなんて保証は無いもんな。(冷汗)
思いっきり酔っ払った俺は翌日、協会関係者達とゴルフの予定だったことなんてまったく忘れてたから散々な結果だった!んっ?去年も同じようなパターンだったな?(笑)