Vol.40  鈴鹿8時間耐久

俺達の2006年鈴鹿8耐が終わった。
今年はマジに優勝を狙ったが、結果2位。
二年連続表彰台JSBクラス二連覇、改めて見ると立派な結果だと思う。でも俺達がレースに向かう時は、そんな数字を目指している訳じゃないんだ。どんな人でもそうだと思うが、負けようと思ってレースに参加する人はいないな。
誰でも勝とうと思ってエントリーするんだ。
俺達だって同じ。
レースが面白い理由のひとつに、あっちこっちでバラバラに同じ目標に向かって準備してきたもの同士の戦いという面があると思う。
何が言いたいか。それは理屈抜きで頑張った者同士が一同に会して同じベクトルを持っていると言う事。
俺達は勝ちたいと思って苦しい作業をこなし準備を進め、テストも充分こなした。その結果、自分達の出せる結果が見えてくる訳。
目標が定まれば、後はそれに向かってまい進するしかない。
他のチームだって同じだろう。
今年のTSRチームは強かった。
もちろん前から強かったが少しだけ足りないものがあっただけ。
レースを勝つに足りない物。一杯あるけど、それを少しづつ減らして行く作業が必要で、俺達だってまだまだたくさんあるから勝てなかったんだろう。でもそれも大分、分かってきたよ。何が足りないかが。
今回の8耐、計時予選トップの小西は土曜日のトップ10トライアルでおおとり、いちばん最後のスタートライダーとなった。
知っているとは思うがタイムトライアルをいちばん最後に走ると言うのはライダー・チームにとってとても名誉な事なんだ。
例年TSRチーム伊藤選手がこのポジションにいたが、俺達はまず手始めにその座を奪い取った。スタートステージに小西が上がり、アナウンスの声に応えいざスタートという時に事は起きていた。タイヤウォーマーを外したら何とレインタイヤだ!
メカニック達は真っ青になって走ったが俺は笑ったよ。
だってドライのタイムトライアル、それもおおとりのマシンにレインタイヤだよ。あんなに各パートの仕事を慎重にこなし、ウィ―ク中、一度もミスをしなかったピットクルーが凡ミス。
俺達に足りないものは単純な事だった訳。
動揺したかどうか分からないけど、スタートした小西は平凡なタイムに終わった。
「まあコニ―許せよ、ハルクなんてその程度のチームさ」(苦笑)
しかしそのお陰か、肝心の本番では完璧なピットワークで、終始レース中のピットワークも完璧だったな。人間は失敗から得るものはたくさんあるって事。
レースが終われば恒例の打ち上げ。
ピット裏でのビール掛けから始まって宴パート3まで一気に飲み、途中からは完全に夢の世界を浮遊してたらしい。
朝、気が付いたら、素っ裸でホテルのベッドに寝ていた。
どうもハルクチームに足りないのは俺の?

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