Vol.29  第2戦2&4

去年はある事情で2&4には参加出来なかった小西だが今年は元気に参加した。
レースウィークは天候が安定しなかったので全体的にタイム低調だった。ウイーク前はヨシムラチームが絶好調との情報があったので当然気になってはいた、俺たちは今年のマシンがなかなか自分の物にならないので、人の事など気にしてる場合じゃないのだが、それはそれで気になるのだ。
実際聞いていた通りヨシムラチームは調子が良く、コンスタントに好タイムを連発していた。

俺たちは思うようにならないマシンに悪戦苦闘で、メカニック、ライダー、もちろん俺も必死になってセッティングを模索していたのだ。予選は神様のイタズラか、安定しない天候が災いしてタイムを上げられないチームが多い中、俺たちは1列目にマシンを並べることができたのはラッキーだったな。
好位置からのスタートでレースを頑張った小西だったが、やはりレースはそんなに甘くない、持ちタイムの違いが出て後半にはズルズルと追い下がって9位でのゴール。あ~あ前回と同じリザルトだ、頑張った小西も落胆の表情だった。
落ち込んでてもしょうがないので、「次回までにたくさんテストをしてマシンを仕上げよう」みんなを励ます俺でした。

今年から新たに施工されたレースレギュレーションに、(サービスゼッケンの貼り付け)当惑している。
最近のマシンはシートカウルが小さく、サイド部分の面積も少ないので、アンダーカウルにもゼッケンを入れるというもの。

ゼッケンが認識し難いのは俺も分かるが、問題はその決め方だ。
俺はその提案がなされた時、受け入れるには条件がある旨逆に提案した事案があった。
レースを行う時に、ある一定の決め事が必要な事は言うまでもない。しかし、その決め事が必要以上にレースに参加する者に不利益を被る事があると、当然参加者は選択を迫られる。やるかやらないか、である。俺は日本のロードレースが盛んになることを考えているつもりだが(ARTの活動やGP-MONOの製作、アカデミー他)いつも行く手を遮るものがあるんだ。
「やれやれ」って言われ、行こうとすると行く手を阻まれるんだな、ホントにイヤになるよ。

日本のモーターサイクルスポーツを盛んにして、それを文化として将来につなげなければならない役目を担っているMFJは、何処に目を向けなければならないのかを考えて欲しいもんだ。