Vol.25 新年コラムNo.2
先日MFJから連絡があって、今年の美祢大会は開催が出来ない状況とのこと。
昨年の大会では色々な出来事が重なり我々参加者も大変な思いをした記憶があるので、今年はうまく進行して欲しいと思っていたし、そのために担当者ともたくさん話し合いを持った。
知ってると思うが美祢サーキットはチョロQモーターズが親会社で、あのオモチャのチョロQを作っている会社の傘下にある。俺達は以前美祢サーキットがタカラの傘下になった時、すごく良かったなと思った。
なぜなら俺たちの業界は一般社会とは縁遠い存在で認知度が低い、ハルクプロのことなんて、隣のガソリンスタンドのオバちゃんはまったく知らないくらいだから。
TVによく出てくるスポーツとはエライ違いがあるよ。
だから一般社会での認知度が高い企業が経営してくれることによってレースの知名度が上がればいいなと思った訳。
残念ながら俺の切なる思いは、こなごなに崩れた。日本の企業の場合、レースの文化に対する思い入れなんてものはまったく無く、ただお金なんだな。
俺だってお金はキライじゃない、イヤ好きなんだけどそこで問題なのは、お金が俺のことを好きじゃないみたいなんだ(苦笑)。
日本のオートバイレースが文化として根付かないのは、財界人や文化人からの支持者が少ないのと、一般人のレースに対する捉え方が歪んでいるせいなのかもしれない。
ヨーロッパ諸国を始め、アジア圏でもそうだがレーシングチームのオーナーになることは社会的にも凄く名誉な事で、日本の流行り言葉で言えばセレブな人達が多いのが現実だ。
そして彼等はビジネスとしてもレースを成立させている、要はレースビジネスが文化として社会的に認知されていると言う事なんだと思うな。
美祢サーキットの身売りは俺達にとって悲しい事実だが、残りの施設が何とかオートバイレースを盛上げる手伝いをしてくれる事を切に望む。
年が明けてから最近はやたらと新年会とか言って飲む機会が多い。
この間の新宿で飲んでたときの事。
一次会から二次会に入り、結構いい感じで酔いが回り、俺は飲み屋のネーちゃんとゲームに興じてた。
大体飲み屋でやるゲームなんてのはふざけたのが多いから、酔った勢いもあってどんどんエスカレート?する。散々大騒ぎして隣のボックスの知らない兄ちゃんまで巻き込んで飲み、俺はトイレに立った。
用を足してたら、隣の席に座ってて俺たちの騒ぎに巻き込まれたあの兄ちゃんが後からトレイに入ってきて俺に一言「あのー、ハルクの本田さんですよね」
ガーン!
俺は何か悪い事してるところを見られた気になって「ハイ!そうです」
でもなー、知ってるんならもっと早く言えよ、アー、俺のイメージが・・・(苦笑)。
昔ベトナムに遊びに行った時、ホーチミンの日本料理屋で俺や忠さん、池さんが、大きな声でふざけた話やHな話をしてたら帰り掛けにそこの店長が出てきて「鈴木忠男さんですよね」って言うんだ。