Vol.22  最近の社長

全日本選手権も終わり、最近は来年の準備に追われている。

先日もてぎで来年用のテストと新しいライダーテストを兼ねた走行があった。
ウチは毎年新しいライダーを入れる訳じゃないが、それでも新天地を求めて又、新たな可能性を求めてオファーが来る。俺のやり方はハルクのカラーそのもので、いつも真っ白なんだ。
だから応募してくるライダーにも「頑張ってな」って声を掛けてやる。
ただ、我々は自分達だけでレース活動を行っている訳ではないので総合的に考えていかなければならない事情もある。先日もてぎで芹沢タマキがウチのマシンに乗った。彼は若い頃からMXライダーで、最高峰のクラスに上り詰め、その後ロードに転向してSBクラスで優勝の経験もある。器用な奴だし実力もあるので何とかしてやりたいが、ウチにもキャパシティの問題があるので悩んでいるところだ。

そのもてぎでヤスが久し振りにJSBのマシンに乗った。ヤスは自分にはJSBはまだ早いので600をやりたい意思を持っているが、俺には通用しないな。
好きと向いているとは別の話で、ヤスが、いくら600が面白くて好きでもチームとしての総合判断をしなければならないのだ、
それを怠るとトップチームから転落してしまう。
ライダーは自分の環境を整備する事が大事なのは言うまでもないが、時として勘違いする時があるのも事実なんだ。
彼等が勘違いしてるなんて思って無いが、チームの一員として共同作業で事を運ばないと全てが崩壊してしまうものなんだよな。

したがって今はまだ来年の事は真っ白なんだ。

共同作業の話のついでだが、TSR藤井のコラムで来年のゼッケンの事が書いてあったので興味深く読ませて頂いた。
藤井の言っている事は大正解である。
我々がレースを行えるのは、賛同してくださるスポンサーさんや、走る場を提供してくれる施設や関連会社があるからで、今回の規則に関しては甚だ納得がいかない。何故こうも重要な事柄を簡単に決めてしまうのか?個人的にはRR委員会などに顔を出させてもらっているから概ね進もうとしている事が分らない訳ではない。しかし我々が置かれている立場、現状を、委員会において述べ、理解を求めるために参加しているのである。
我々が望まない不利益を被る規則を押し進めて、先行き何があるのだろう?
俺がこの業界に入って35年以上になる。ロードレース専門で25年、その当時から全日本選手権を休みなく継続しているチームは片手ほどしか無い。継続出来ない環境なんだな。
レース全体を考えて協会、施設メーカ―、参加者が共同作業してないからなんだな。
日本はレースをやる者にとって、この上なく便利な国ではあるが、それでも継続する事は容易ではないのだ。
ハルク・プロのこの数年は天下である。
自分で言うのは照れるが事実なのだ。
俺はそんな事をエバリたいんでは無いのだ、そのハルク・プロの代表である本田重樹。調べた訳じゃないので断言は出来ないが、世界一貧乏なチャンピオンチームの代表だと思う。(笑)

どうでもいいような事を真面目腐った顔で審議している暇があったら皆が挙って参加出来るレース界を構築して欲しいモンだな。
そんな事を考えていると腐ってしまう。
そんな時はヤッパリ!そうですパーッと飲みに行くんです(笑)
行くぞー!