Vol.20  全日本第7戦岡山国際

例年なら最終戦に行っていた岡山が、今年は1戦前に開催された。
いよいよランキング争いも佳境に入ってきて各クラスでチャンピオンが確定する大事な大会である。
ウチは今年250の周平と600の安田にその可能性があるので、いつもに増して気合を入れての岡山入りだった。俺もいつもは別行動で、岡山といえば藤井と共に川野邸が定宿になっていたけど、今年はキャンセルしてチームと同行しての岡山入りした。

ランキング争いをしているTSR藤井と、そのチームのOBで藤井の弟子にあたる川野、そこに俺が行って寝起きを共にしたら何をされるか分らない、事によったら毎晩飲む酒に薬を盛られるかもしれないし・・・。用心深い俺は遠慮しておいた(笑)

実は、藤井や川野(元TIサーキットの役員)と一緒にいると当然飲む、それも毎晩、当たり前だ、身体を拘束されてる訳だから逃げようがないのだ。朝は一緒に起きて1時間程掛けてサーキットまで行くが、その車がフィアットパンダ。知らない人のために教えておくが、あれは凄いよ、あの車で毎日片道1時間は拷問に等しい。俺がいくら腰痛だって言ったって、藤井なんか絶対言うね「重樹さんは後ろでも大丈夫だよね、俺は手も足も重樹さんより長いからさ」かくて、俺はフィアットの後部席へ自動的に送りこまれる訳。

俺はこのところ腰痛に悩まされているので、その生活には耐えられそうもなかったから今年は諦めた。川野、いい奴だ。
来年はまた邪魔するよ、そん時はよろしく。

今年の岡山は天候に翻弄された。割合天候は良くない事が多い気がする岡山だが、今年はことさら難しい展開になった。周平も安田も予選までにはマシンのセッティングが決まらずヤバイ感じになっていたが、小西は逆に順調にセッティングが決まりピットでハシャギまくってた。いつもとは逆の現象である。
もっと深刻だったのが貴晶。2回目の予選で水膜に足を取られ転倒マシンが大破、本人はケロッとしていたが修復は深夜まで続いた。修復部品が足りず、近隣のチームに部品を借りて組み上げる事が出来たので翌日の決勝は無事出走したが、結果は完走するに留まった。頑張った父ちゃん母さん始め、協力頂いた皆さんに感謝。m(_)m

さて、本隊だが、周平はセッティングの決まらないマシンと格闘しながらも優勝。チャンピオンを決めることが出来た。念願のグランプリへの道にまた一歩近づいた。良かったな!周平。
小西は2番グリッドから頑張って、8位ゴール。俺も含めて本意ではないが、何とか上位でゴールしたい気持ちが前面に出ていたコニーの姿が嬉しかったし、俺達も出来ることを最大限やった満足感があって良かった。今年苦労して小西を走らせているメカニックの堀尾も、少しだけホッとしているようで、帰りの車中は爆睡してた。
ヤスは27番という信じられないグリッドからのスタートで緊張していたが、結果は何とか7番手まで上がり、最終戦にチャンピオンを賭けることになった。しびれるレースになりそうな予感がしている今日この頃、早く終わって欲しいような、そうで無いような、複雑な気持ちが交錯している毎日。

しょうがない!今日もPPパブだっ。