Vol.9 鈴鹿テスト
先週はテストばかりですごく忙しかった。
月曜日に鈴鹿に移動したんだけど、僕らは普通に仕事してるから気が付かなかっただけで、全国的に祭日(21日)で、結構高速が混んでるんだ。特に名古屋の手前からはひどくて、高速の中で一列縦隊。僕らは鈴鹿に行く場合中央高速を使うんだけど、小牧のジャンクション前が混んでてじっと待ってた。
鈴鹿は京都方面なので右側に並んでいると、名古屋方面への左車線はスイスイ進むんだ。慣れていない場所だから気にもしなかったが、ジャンクションまで来て理由が解った。左側は空いているからジャンクションまで行き突然右車線に割り込むんだ。
その品の無い行動に呆れながらもちょっと感心したのは、見事なんだな割り込み方が。
ホンのちょっとした隙間に躊躇せずに切れ込んで来る。
割り込み車を見ながら俺は思った。
「レース中にもこういった地域性みたいなのがあるんだろーな」
97年頃の鈴鹿で、ウチのチーム同士、小野真央と高尾和弘がトップ争いをしていた事があった。最終ラップのシケインで高尾が勝負を仕掛け、前を行く小野のフロントをかすめて切れ込み、そのままチェッカー、高尾は見事優勝。
フロントを横切られ行き場を失った小野は2位に甘んじた。
俺たちは1・2フィニッシュに喜んだが、当の小野は「あそこに捻じ込んで来るとは・・・」
まあ、レースだから一般交通社会と同じとは言えないが、そんな事を思い出させる場面に、呆れながらも昔のワンシーンを思い出し懐かしかった。
高尾和弘、愛知県在住。
鈴鹿のシケインは世界一速かったなー。
やっと着いた鈴鹿は、半端な雨。せっかく混んでる中を頑張って来たのに、「たのむよー」
でも、無常にも半端な雨は降り続き、テストは何一つ成果が上がらなかった。
翌日も半端な天気が予想されたのでキャンセルして美祢に向かうことに決めた。
美祢に向かううちの連中を見送ると、翌日やる事が無くなった俺は、久し振りに鈴鹿の夜に繰り出した。
鈴鹿と言えばメンバーは藤井正和、埼玉の飲み仲間、小園勝義、後はCEBU島遊び人同盟の面々。
いい気持ちで飲んでたら夜が明けてきた。
藤井、小園は何食わぬ顔でサーキット入り。俺は?最近ちょっとだけ年を感じるようになってきた鈴鹿サーキットの朝だった(苦笑)。