Vol.173 6月のレース
鈴鹿の2&4が終わって、あっと言う間にオートポリスで2&4が開催された。
今回の2&4は初めてづくしで、オートポリスで2&4が行われる事、ST600で行われる事、予選方法にノックアウト方式を採用、2レース開催等。6月のオートポリスは天候が心配だったが意外にも天気の崩れはなかった(日曜日までは)そして結構気温が高い事も意外だったな。
開幕戦に等しいという事で一日長い木曜日からの走行だが、俺達は通常通り木曜日搬入の金曜日からの走行を選んだ。陸路を行く場合はそんなに差が出ないが空路で行く場合、今は得割、早割、超早割、色々運賃が安くなる方法が航空会社から提示されている。したがって今回のオートポリスのように突然、(木曜日に走行日を設けますよ)と言われても折角取ったチケットが無駄になるので止めたんだ。普段からローコストだ何だと言っておきながらこれだモンな。やるなら初めから計画して欲しいモンだ。(怒)
2レースやるというのはいい事だ。1回の遠征で2回分のレースが出来る。この事は俺達のように遠距離遠征組には嬉しい施策だと思うよ。(逆に、レース1でマシンを壊したりしたら元も子も無いけどね)
今回はレース1はドライ、レース2はウエットと2種類のコンディションも経験出来たので本当に安く済んだ。ナオなんか初レースから色んな経験をしたから喜んでたよ。レース1では序盤龍太が頑張ってトップを走ったが、残念ながらチェッカー時には5位まで順位を落としてしまった。新型のブリヂストンR10を履いたが、辰也にブッチ切られた。辰也は速いしオートポリスも得意としているけど・・・もう少し詰めておかないとな。
ナオは初めてのST600(地方選は経験ある)レースだけど頑張っていた。予選の戦略を間違えて後方からのスタートだったけど良く追い上げた。ヤッパリただモンじゃないなナオも。(まあハルクの中じゃ、ただのいじられキャラで遊ばれているけど(笑))
レース2では更にその才能を垣間見せ、終盤2位グループに追いついたのはビックリしたよ。まあ最後は経験の差で(横江・辰也)抜き去る事は出来なかったが、初めてのウエットレースで終盤2位近辺まで浮上とは・・・レース後、光太郎に電話でお駄賃ねだっていた時はただの16歳に戻っていたけどね。(笑)
龍太はウエットでの走りとセッティングのバランスが合わず序盤に転倒してしまった。かなりのダメージがヘルメットに残っていたが、ピットまで戻ってきたのでセッティング変更して走らせたけどヤッパリ無理だったようだ。その後再度ピットインして龍太のレース2は終了した。龍太は速いけど自分に自信が無い、早く一度勝たせてあげたい奴なんだ。その1勝が龍太の躍進につながると俺は思っている。
オートポリスが終わって東京に戻り、1日置いてすぐにインドネシアに飛んだ。アジア選手権が開催されるので、いつものマレーシアBOON SIEW HONDAチームのサポートでウチのスタッフが行くので俺も付いて行ったんだ(俺は何もしないけどね)(苦笑)
インドネシアは、それは暑い!ホントにイヤになる暑さだ。
遊びに行ったつもりのインドネシアだが、サーキットにいれば自然に、ホントに自然に使われる。(苦笑)コースサイドでライダーの走りをチェック、無線でアドバイザー小西とピットに居る光太郎と連絡を取りながらセッティングを進めていく。(日本でやっている事とまったく同じ手法)しかしいつの時代も、人種が変わっても同じだね、速い奴は何でもOK,OK。遅い奴は何だらかんだら言うよ。(笑)
レースでは藤原が貫録の完全制覇、ゴールタイムはコンマ3秒程度の差だが・・・・勝つまでは果てしなく遠い。
今回俺がインドネシアに行った目的は、ムサシオートパーツ(武蔵精密工業)にお邪魔するため。会社に訪問する前夜(到着した晩)連絡したら、「今みんなジャカルタ市内にいますよ来て下さい」指定された場所に行ったら、ムサシアジア工場の社長が集結していた。
合流して当然のように一晩目から全開モード?お陰で二日目からは大人しかった。(苦笑)