2017年全日本ロードレース選手権第6戦もてぎ2&4

 

 

高橋 巧
「レースウイークを通してなかなかマシンが思うような仕上がりにならず、やっと決勝朝のフリー走行で良い雰囲気になってきたのですが、欲を出しすぎたのか決勝では予選までの流れに戻ってしまい、とても攻めるレベルにまで至りませんでした。レース途中でやっとその状態に慣れてきて1’49秒台に入れることはできましたが、ライバルに対して何もできませんでした。」

本田重樹監督
「前日の予選からリヤタイヤのグリップ不足に悩まされましたが決勝朝のフリー走行で少し改善がみられ、決勝スタート前に更にセッティングを進めました。ですが根本的な改善には至らず、巧には苦戦を強いてしまいました。この後に続く全日本後半戦は路面温度の低いコースでの戦いが予想されるので、今回のデータを解析し、次回オートポリスではリベンジしたいと思います。悪い状況下での3位表彰台はチャンピオンシップポイントの部分では今後につながる結果だと考えています。後半戦に巻返しを図ります。」

堀尾勇治チーフメカニック
「これまでの高橋自身の走りを大きく上回る見事なライディングを鈴鹿8耐で見せてくれているので、なんとか全日本ではその走りを見せられるようなマシンを用意したかったのである程度できる準備をしてレースウイーク入りしましたが、結果的には全日本の前半戦で引きずっていた問題を解決できない状態で、予選までタイムアタックに専念できるような状況ではありませんでした。予選後にミーティグを行い、決勝朝のウォームアップ走行でなんとか問題解決できるよう技術的対策を行い、それがいい状況に進みました。さらにライダーから前後のバランスに関して要求があったので対策したのですが、それが決勝になってさらに上がった路面温度に対してあまり良い結果を生まず、予選中に抱えていた問題が再現することになってしまいました。シーズンオフの寒い時期に1’48秒台で走っていたわけですが、コンディションの変化に対してピンポイントになっているということは、まだまだ仕上がり的に十分ではないということだと思います。なんとか巧のリズムでレースが戦えるよう、データを解析して問題解決を図りたいと思います。」