Vol.242 最近の全日本選手権
6月になったと言うのに、俺達のレースは各クラスまだ2戦しか開催が無い。
淋しい状況だね、全日本選手権などと謳っていても、全レースで6~8戦。今年は熊本・大分地方で震災があり、オートポリスも被害があったので、6月と9月の2レースが中止となった。東日本大震災の時、昨年は茨城地方の河川決壊で筑波が中止、そして今年。被災した人達の心情や生活を考えると近所でイベントはどうも気が進まない。ましてやオートバイレース。
俺はもちろんだが、レースを生業にしている人も多くいるので「仕事なんだけど」声をあげたい気持ちをグッと我慢する。
先日のもてぎで、オートポリス大会の中止を伝え、エントリー代の返却や、被災地に義援金を贈る相談をART会議で行った。以前のART会議なら喧々諤々多くの意見が出ただろうが、ホントにスムーズに会議は終わった。全日本ロードレース選手権を我々参加者の物にするために、施設やMFJにモノを言える団体に、ようやく意思統一が諮れるようになったと実感するのは早計だろうか。
選手会からは代替えレースの提案があった。早速MFJに相談を持ち掛けたが、正直難しいところだね、1年間にある日曜日の数は決まっているし、2輪だけじゃないからね。スーパーフォーミュラも代替えレースが出来なくて苦戦しているようだ。
そんな中での俺達のレース。GP3の栗原、開幕はいい勝ち方をしたが、ここもてぎではパリッとしない、結局最後までまとまらず2位に終わった。普通なら2位を喜ぶけど負け方があまりにも情けない。タイム内容共に全日本選手権とはとても言えない内容だった。
ST600の名越は調子は悪くなかったが予選で転倒、マシンは大破し決勝までにほぼ1台建て直した(苦笑)幸い怪我が軽かったし脳震盪の心配も無かったので決勝のグリッドに並んだ。レースでは頑張り5位まで上がってきたので自信にはなっただろう。
GP2の水野はいい感じで仕上がったウイークだったが、またヤッテしまった。選んだタイヤが少し柔らかかったのもあるけど、トップに上がった途端に転倒は悲しい。もう少し見せ場を作って欲しかったな。
最後がJSBの巧。今年は色々トライしているので中々マシンが決まらない。長きにわたって同じマシンで戦ってきた巧は、身体の中に沁み付いてしまった何かが有るみたいだな。そんなに歳を取っている訳じゃないからフレキシブルな対応が欲しいところ。ウイーク中いつになく巧とは話をした。まとまらないマシンで決勝を頑張っていた巧、あんなポジションを走らせていたのが可哀想だったが、巧は最後まで頑張っていたのが強く印象に残ったな。さすがチームのキャプテンライダー、若い奴らに少しはインパクトを与えたかな?
先週はアジア選手権で鈴鹿へ。ずーっと一緒にやってきたブンシュウホンダチームは高橋とザクワンを擁し、万全の態勢。
彼らがウチを卒業した今、俺達はアストラホンダチームをサポートしている。ブンシュウチームのスタッフもそうだったが、アジアの連中は一生懸命、ホントに頑張って俺達から吸収しようとしている。ブンシュウチームがアジア選手権SS600クラス4連覇中なのが証明しているね。アストラチームはまだまだだけど、時折光るものが出てきた。楽しみ楽しみ。
そのブンシュウチームを立ち上げから引っ張ってきたロドニーが誕生日だと知ったのが木曜日の夜、俺はロドニーに電話で「お祝いするから一緒にディナーだ」ロドニーは「OK・OKアリガト、オミセハ?オールドジャパニーズレストラン?」「ホンダサン、イツモ イクデショ?」俺はいくら考えても思い出せない。いつも酔っぱらうからかな?俺は「OK、ホテルフロント ウエイト」問題なく落ち合って一緒に歩いて行ったら、確かにジャパニーズオールドレストラン、ホテル近くのすし安だった。確かに良く行くし、ジャパニーズオールドレストランだな、「スシヤス」のほうが全然簡単なのに、(苦笑)
バースデーケーキこそ準備出来なかったけど、イヤッテ云うほど飲ませてやった。翌日サーキットで会ったら「ホンダサン、サンキュウー、ヘッドペイン」知らねーよ。(笑)