2015年全日本ロードレース選手権第4戦 スポーツランドSUGO

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高橋 巧
「ドライではマシンのセッティングも進み、タイムもいい感触で上がってきていたのですが、決勝は雨にやられてしまいました。勝負所と思ったので、それでも雨は降っているので慎重にいったのですが、アッと思ったら何もできずに転んでいました。ピットインしてバイクを直してもらい、ハンドルは曲がってたのですが角度を少し修正してもらって、なんとか走りました。」

浦本修充
「テストから流れはあまり良くなかったのですが、レースウイークに入って取り組み方を少し変えたら良い方向に向かいだし、それがレース結果にうまくつながりました。とは言え、今日のレースは上位陣が次々と転倒して、サバイバルレースの中、うまく残って表彰台に上がれたという印象なので、今度は実力で表彰台に上がりたいと思います。」

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水野 涼
「テストからマシンのセットがうまく進まず、それはドライでもウエットでも同じような状況でした。決勝は1周目の裏ストレートまでにトップに立てたので、そのまま差を広げようとプッシュしたのですが追い付かれてしまい、そこで一度作戦を立て直しました。チャンスはあると思っていたので、最後まで諦めずに行ったのですが、周遅れを交わすタイミングで追いつけずに終わってしまいました。バイクもウエット寄りのセッティングだったので、そのあたりが厳しかったのですが、テストからしっかりとマシンを仕上げられていれば、それもまた違った展開になったと思います。そのあたりを反省し、次はしっかりと勝ちます。」

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栗原佳祐
「ドライもウエットも良い感じで走れていたので、決勝は楽しみにしていたのですが、序盤から水温が上がってしまい、完走すら厳しい中で無事走りきり、3位表彰台だったのでラッキーでした。次こそは勝ちたいと思います。」

本田重樹監督
「この時期にSUGOで行われるこのレースは、天候が不順で厳しいレースになることが多いのですが、今回もそのような展開になってしまいました。J-GP3クラスの若手二人は、そんなコンディションの中、まるでベテランライダーのようなレースを見せ、その点はチームとして大きな収穫でした。これはひとえに、安定して上位を走り続けていることからくる自信でしょう。結果的に前回の1・2フィニッシュとはいかず、2・3フィニッシュなのは少し残念ですが、二人とも、今回の反省を踏まえ、さらに上を目指してもらいたいと思います。JSB1000は独特のレースで、一人で52周走らなければならない上に、天候も不安定で、とても難しいレースになってしまいました。ドライでスタートしたものの、途中で雨がパラついてきてしまい、そこで足下をすくわれて巧は転倒してしまいましたがその後、再走し、きちんと完走を果たしました。チャンピオンシップ上、貴重になるかもしれないポイントを獲得できたのは評価したいと思います。浦本の分をカバーすべく、52周をしっかり走り切り、このクラスでの自己最高位となる2位表彰台獲得は高い評価をしたいと思います。今後、ますます期待がかかります。ST600の二人は、スタート前に雨が降ってきてしまい、迷いに迷いましたが、こういう状況の中でレインタイヤのパフォーマンスを経験する、ということを選択しました。水澤笑汰郎は序盤、良い位置でレースをすることができていたのですが、恐らく他車と接触し、フロントディスクを傷めてしまい、トラブルを抱えながら中盤以降は走らなくてはいけなくなってしまいました。名越哲平はスタートで出遅れ、なかなか上がっていくことはできませんでしたが、精一杯頑張ってポイントも獲得できたのは良い経験になると思います。今回もたくさんの声援をいただき、ありがとうございました。」

堀尾勇治チーフメカニック
「J-GP3クラスの二人とも調子が良く、その中でも栗原は少し先行して事前テストからマシンを仕上げてきました。栗原の課題は決勝序盤のペースなのですが、今回はマシンのセッティングからくるトラブルを抱えてしまい、トップグループに付いて行けなかったのは残念です。水野は天候の変化にアジャストしきれず、少しウエット寄りだったのが決勝では厳しい状況となってしまいました。二人とも、成長してくれているので、次の地元筑波ではどっちかに勝ってほしいと思います。ST600の二人は、雨の走行が初めてながら、バイクに乗る能力の高さをしっかりと出し良いポジションを走れたのは高い評価をしたいと思います。マシンにも徐々に慣れてきているようなので、後半戦にしっかりとその経験を活かしてもらいたいところです。JSB1000クラスは、事前テストでライバルに対して差を徐々に詰め、その流れでレースウイークに入ったのですが、決勝の微妙な天気に泣かされてしまいました。トップを走る中須賀選手から少し離され、雨が降ってきてペースが落ちたのを確認したので、勝負所と見て行ったのでしょうが、残念な結果でした。本人も8耐ではこういうミスは絶対にしないと言っていましたし、勝ちたい気持ちが強いゆえのことなので、仕方のないことでもあると捉えています。浦本はトップグループの中に割って入る力を出せて、大きな自信になったと思います。8耐では他チームから出ることになると思いますが、フルに走り切り、その経験を後半戦の全日本に活かすことを期待しています。」