Vol.221 開幕!全日本
なかなか開幕しない全日本だが、やっと、もてぎでテストをやった。
二日間のテストで一日目がドライ、二日目がウエット。こんなに理想的なコンディションは作ろうと思っても出来るモンじゃない、やっぱり普段の行いが・・・いい?かどうか自信は、あまり無いけど。(苦笑)
今年は、ST600の龍太を入れて全クラスに都合6人のライダーで参戦する。JSBの巧は今年ニューパーツが投入された。SHOWAのフロントフォーク、ブラックカラーのフォークは新鮮でカッコいい。初ライドの感想を巧に求めた。巧「そうですね、う~ん悪く無いと思いますが・・・」のコメントが歯切れ良くない。ほかのパーツにアップデートされたところは無いので、集中的にフロントフォークを中心にテストを進めた。
結局二日目が雨だった事もあり自己ベストにも届かずテストは終了。課題が残った。
HP6のナオは好調で、「このオフ今までに無い位バイクに乗ったので身体が良く動きます」当たり前だ、60過ぎのジジイじゃあるまいし、ナオの歳で身体が動かなくなったらそっちの方が問題だ。身体の事はさておき、とにかく元気に乗っていた。タイムも自身のベストを上回りニコニコ顔。ナオは分かりやすい。(笑)
GP3の若手二人、涼と栗原。若い奴はホントに元気だね、結構寒いのにTシャツ一枚で。俺が「寒くない?」ええ、寒いです。寒いなら何か着りゃあいいのに。コースに出れば元気に走ってたな、二日目のウエットでは、元気過ぎなのか?二人とも転倒、まあ怪我しなけりゃOK。今年楽しみの二人だね。
龍太は、今年名目上は自分のチーム。今までどれだけ俺達がサポートしてレースが出来ていたか、身に染みて感じているだろう、昭和電機のサポートで参戦、龍太も今年は違う意味で楽しみだね。
最後はNH6を駆る亀谷。昨年はST600で結果を残せず悶々としていた。今年は久し振りにスリックタイヤクラスで参戦。新規に造ったNH6はNTSとの共同作業、レースを通じてデータを取り、仕上がったらナオにも乗せたいな。STDエンジンのGP2クラスでも51秒台で走らないともてぎのGPでは難しい。そこまで持って行ければ楽しいね。
もてぎのテストが終わって、やっと鈴鹿へJSBの開幕戦、2&4に行った。
前週もてぎのテストでフィーリングが出なかったフロントフォーク。頑張ってトライしたけどタイムにつながらない。思い切って元に戻して決勝に臨んだ。
今回は鈴鹿を20周、GPに近い周回数だ。俺達は実績重視でタイヤをチョイス。トップ6は、みんな思惑を持って選んでいた。巧には千載一遇のチャンス!レーススタート後、中盤の10LAP頃に俺は、勝利を確信した・・・ところが、カワサキのテポドン?一樹のシケイン直進攻撃を危うくかわし、1,5秒ほどのロス、しかしまだ巧のタイヤは元気だった。更に追い上げてファステストラップを叩き出しながら猛追、鈴鹿の青大将チームをやっつけ、やっと本丸へ。しかし、さすがに本丸の守りは堅固。周回遅れのライダーを忍者の撒きびしのごとく利用し、巧の追走を阻む。
今回は、レースには勝ったけど勝負では完敗したな。さすがチャンピオン!
帰り支度をさっさと済ませ帰路へ、夜中の2時過ぎにはUSGPだ。セッティングを決め切れなかったタカ、スタート後の1周目が勝負だなと思っていたが、タカの1周目は俺の想像を超えていた、2番手まで一気に上がった。ところが、その後失速、どんどん順位が下がって行く。♪どーしたんだ♪へヘイヘイ♪何かが起きているのは分かる、何だろう?完走出来るか?俺は眠い目をこすりながら考えた。タカは直線でも飛び跳ねるようなバイブレーションの出たタイヤと格闘しながら、フィニッシュした。この貴重な5ポイントがチャンピオンシップでどう生きるか?
レースを見終わって、マスターズゴルフも見たかったが二日続けての徹夜は無理だった。
朝、起こされてワトソンの優勝を知った。「良かったな、バッバ!土曜日は苦しんでたからな」ははは、(笑) ただのファンの言葉じゃないね。友達じゃ無いってーの。