Vol.213 9月秋の終盤戦
毎年の事なんだが、8耐が終わるとあっという間にシーズンが終わりに近づく。
何でか不思議なんだ。同じ1ヵ月のはずなのに、やけにひと月が早い。
8月は夏休みを挟んで月初と月末にもてぎ、SUGOのレースをこなした。SUGOの全日本はJSBクラスで、初のセミ耐久なんて云うのを開催したので何かと準備が忙しかったのに、結果はお馴染み?の2位。
何故か分からないけど今年の俺は2位憑いてる。GPを走っているタカなんて連続2位の記録更新中?(苦笑)
2位というポジションは微妙なポジションだ。悪い成績では無いが、手放しで喜べる順位でもない。オリンピックで金メダルを取ると文句なしだが、2位の銀メダルだと微妙に喜びが・・・。多分、同じだと思うな。
俺の考える2位。レースに負けた奴の中でいちばん速かった奴。微妙でしょう?
ただ、同じ2位でも中身に問題が。毎回同じ奴に負けてる2位と、そうでない場合。
ウチの巧は確かに遅くは無い。日本のトップライダーの一人だと思う。だけどレースっぷりは、相撲で言えば大関。
相撲はよく聞く言葉で“大化け”すると云う言葉を聞く。要するに下から上がって来た力士が突然強くなる事を指す言葉らしいが、ライダーにもあてはまる言葉だ。巧が大化けして横綱に上がる日を待ち望んでいる日々である。
モト2を走っているタカは既に半分化けている。巧と同じように連続2位のレースが続くが、タカの場合は毎回違うライダーにやられている。言い換えれば同じ相手には負けていないと言えるんだ(シーズンの中では何度も負けているライダーがいるが)。それは結構大事で、世界で優勝経験のあるライダーを次々負かしていると、タカに自信が湧いてくるんだ。
可能性という面ではタカに軍配が上がる。
俺は巧に常々言っている事があって、どんな場面でもレースに負けない強い気持ちを持て、お前は速い、でもレースに勝てない、それはレースに勝つテクニックやずるさが足りないからだ、もっとずるくなれ。
ホントに良い子で、育ちの良い?タカや巧には難しい事なのか?(苦笑)もう一人ウチに良い子がいるんだ・・・ナオだ!(オヤジは怖そうなんだけどね(笑))
まあ、どんなレース結果でもレースそのものは面白い。だから続けているんだろうね。今年のシーズンが終わるのも間近になって来た。
シーズンが終わった時、本物の笑顔でいるのは誰なんだろう?残りのレース、全力でサポートする。それは彼らが満面の笑みで終われるために俺達が出来る唯一の手段だから。