Vol.211 2013年鈴鹿8耐参戦体制!
このところ毎日35度を超す酷暑が続いている。
俺達は今月に入ってから恒例の鈴鹿8耐テストをこなしている。第1回目のテストは雨にたたられたがウチのライダー達は懸命に鈴鹿を攻略すべく走り込んでいた。
今年のラインナップは第1ライダーに巧。第2ライダーはレオン・ハスラム。第3ライダーにはマイケル・バンデル・マーク。そう、ハルクとしては初めて外人ライダーを起用した8耐となる。
巧については今更説明の必要も無いと思う。レオン・ハスラムはあのロケット・ロンこと、ロン・ハスラムの息子で、WSBにTEN・KATEチームから参戦している中堅ライダーだ。性格はいたって真面目で、自分が上手く行かないコーナーがあると冷静にロガーデータを見たり巧との違いを検討したりする。
今を遡る事10数年前、オヤジのロンが息子のレオンが乗るRS125をチューニングアップするためにウチのKITを注文して来た。そのレオンがウチで8耐を戦う事になるとは。気がかりなのは痛めている左足。8時間の中で何回乗るか分からないが厳しい事は間違いない。テストでも数多くシフトミスがあり本機のミッションにダメージが出ていた。本番でやられたら・・・?
第3ライダーのバンデル・マークはWSS600の有望株で、上手く育てば将来ホンダを背負って戦うライダーになると目されている。ウチのナオと同じくらいの背丈で、俺にとってはとても話す時疲れる奴だ。首が痛い(苦笑)。しかし、そのポテンシャルは計り知れないものがあり、俺達にとっても楽しみな?ライダーだ。
2013年鈴鹿8時間耐久ロードレースは多くの不確定要素の中で戦いの火ぶたが切られる。俺達には昨年のリベンジを果さなくてはならない使命がある。絶対に負けられないし、多くの不確定要素をまとめ、結果を出す楽しみもある。
このところ8耐はTSRとヨシムラを絡めた三つ巴の様相を呈している。ヨシムラチームはともかく、優勝経験豊富な堅いライダーを確保したTSRチームには負けたくないね。絶対に楽な戦いにはさせない。
今年も暑い1週間が目の前に迫って来た。