Vol.198  岡山からもてぎへ

このところ毎週のようにレースが続いている。

アラゴンから帰って岡山でテストの後、翌週からレースウイーク。いつものようにGP-3からレースが始まるが、何だかトメさん調子が出ない。何だかんだ言っているが、要するに、もっとバイクを速くして、かつ乗りやすくして欲しいと言う事みたい。

ライダーはわがままだ。もちろんそれが無いと上に行けないし勝てないから、望む物は果てしなく続く。トメも同じ。俺達は妥協なんてしていないし負けるのは嫌いだから、トメに断らずにいくらでもバイクのパフォーマンスを上げる努力を惜しまない。

最終戦を前にランク2位に17ポイント差をつけているにも関わらず、まだ足りない(苦笑)。岡山で惜敗した悔しさはトメに負けないほど持っているチャゲや堀尾。今もベンチでニューエンジンのデータを取っている。「トメ、俺達は全日本のどのチームよりもチャンピオンを獲っている、そこらのお兄ちゃんチームと一緒にするなよ」(笑)

ハルク入魂のエンジンで最終戦に臨むトメが、どんな結果を残すか?

ST600の龍太は独自の考えを持ってまったく他と違うトライをした。結果は大して変わらなかったが、いちばんの違いは龍太自身が新たなトライを果敢にしていた事。

イコールコンディションでローコストを謳ったST600クラス。協会が本気でライダー育成を進めるならそろそろ手を打たないと、規則の挟間でライダーが殺されそうになっている。

GP2のナオはこのところ元気が無い。

テストでも転倒し、自分のせいなのかマシンなのかタイヤなのか迷ってる感がある。俺は敢えてほったらかしている。「悩め・悩め、あとで絶対に生きてくる」ぜっ不調の中でも何とか表彰台をゲット。そうだよ、そこから自信が生まれてくる。

俺は密かにホッとした。若いライダー、生かすも潰すもチーム次第。俺は充分分かっているつもりだからね。ライダーがチームを信じるか否かで大きな差が出る。

もう一人の悩めるライダー巧はおやすみ。早く身体を治せ。完璧な精神は完璧な身体から生まれる。

何だか消化不良で岡山を後にした。空路羽田に着き駐車場へ。車の近くでキーを押したら反応しない(あれっ?)。しょうがないからレスキューキーでドアを開けイグニッションキーを回したが???バッテリーが完全に上がっていた。メーカーサービスに電話して引き取りにきてもらった(何だよ!ボロ車)。翌日ディーラーのサービスに自宅に引き取りに来てもらったが、相変わらずだな。国産車なら考えられない。3年足らずで・・・そんな事だからF1レースで勝てないんだよ(関係無いか)。日本の大メーカーは1勝も出来なかったけど、市販車のトラブルは少ないから(苦笑)。

翌週はもてぎ。

地元に戻ったタカは張り切っていたが、なぜか空回り。うまく行かなかったな。トップグループに絡めず7位チェッカー。悪くはないが、良くもない。もてぎからメカニックが代わり、うまくコミニュケーションが出来なかったな。俺は光太郎と一緒にサポートに行ったのに、思った成果が上がらなかった事が悔しかった。

次はセパン、俺の遠征は休みなく続く。最近PPパブのネーちゃんからもめっきり連絡が無くなっている。そりゃーそうだ。連絡きたって行きやしないからね。ハッキリしてるのね(今頃分かった?)(苦笑)。