Vol.188 2012年開幕!
2012年開幕戦!
もてぎの開幕戦は寒かった。前週のテストは気温が高く(当然、路面温度も)いいセッティングが見つかり期待が出来る内容だった。レースウイークは?木曜、金曜と順調にプラクティスをこなし、イイ感じだったのもつかの間、土曜日の予選は・・・(冷汗)まあ、当てが外れたのは俺達だけじゃないからお天道様に文句を言っても始まらない。
それでも留ちゃん4番手、龍太は8番、ナオが2番目、巧に至ってはナント!ポール。巧のポールは、JSBのQ1が終わり、いよいよ怪しくなってきた空模様。Q2の頃には結構雨が落ちてきてタイムアップは難しい状況。Q3が始まる前に加賀山、カワサキチームの三浦さん達がウチのピット前に来て、「このままQ3やっても意味ないし、あぶないでしょ?」空を見れば真っ暗、おまけに風が強い。確かに危険な感じもするが、Q3に進む全員の意見を聞いた訳じゃないからさすがに迷った。俺は「Q3スタートまであと1分30秒しかないよ、その間に決めろって?」俺はとにかくダッシュでタワー3階へ(汗)。
その頃タワー3階でも中断するかどうかを検討中だったから話が早かった。何人かはピットロードへ出て来たが、取りあえず赤旗中断。間もなく凄い雨が降って来た(ナイスジャッジ!)。結局Q2の順位でグリッドが確定、ナント巧が初ポール。何だか嬉しいような、申し訳ないような気持だった(苦笑)。
明けて翌日は快晴。
GP-3からレースは始まり、留ちゃん必死のライディングで表彰台をゲット!随所にベテランの味を見せてしぶとく2位(実際は3位だけど謙太が賞典外だったから)。
ST600ではこのところ自分を追い込んでいる龍太がいい走りを見せた。リザルトはV字での転倒もあり沈んだが、「何とかしなけりゃ」との気持ちがレースっぷりに表れていた。ガンバレ龍太!もう少しだ。
GP2のナオは本人のコメント「結構冷静でした」とは裏腹にハラハラし通しだった。頭に来たのはサーキットのカメラをスィッチングしている奴。(誰だか知らないけどホントに頭に来る)抜きつ抜かれつデッドヒートのトップ争い、最終ラップの90度コーナー(最後の勝負所)「ナオ行けー!突っ込め―」手に汗握る俺達をあざ笑うかのように、カメラを観客席に向ける。次にカメラを向けた時にはナオがトップで最終コーナーへ。まあ、勝って嬉しかったのは言うまでもないが、あのタイミングであのスウィッチングは許されないよ(怒)。見たかったな~、最後の90度コーナーの飛び込み。
前週のテストから俺達に厳しくされ、泣きそうな顔してバイクに乗っていたナオが全日本初優勝してホントに嬉しそうな顔していたのが印象的だった。良かったなナオ!次も頑張れ(笑)。
最後のレースがJSBの巧。今回の巧は鉄板の強さを発揮していたから俺達も少し用心が足りなかったかもしれない。スタートこそ出遅れたが、2周目から49秒台に入れ、ブッチギリのレースを予感させた。が、しかし・・・レースも三分の二を過ぎた頃、V字コーナーで危うくオーバーランしそうになったのを見て(ヤバイ、終わった)思った。
果して、その後追い上げて来た中須賀にアッサリ抜かれ、付いて行く事も出来なかった。3位以下には十分過ぎる距離があったから2位はゲットしたが。
(好事魔多し)はからずも俺が決勝の朝、言っていた言葉が的中してしまった。
それでも終わってみれば、4クラス中3クラスで表彰台。悪くはない。次はもっと上の表彰台で!(笑)