2008年全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦 ツインリンクもてぎ
ツインリンクもてぎ
■レースコメント
今回は開幕戦ということで、いつもは金曜からレースウイークは始まるが、特別走行を木曜日に設けられたため、通常の全日本よりも走行時間が一日多くなった。意欲的に周回を重ね、テストを重ねたが、金曜日の走行中に安田毅史が130Rで転倒。200km/h近いスピードでの転倒だったため、体の左を強く打ち、肩を脱臼。さらにてしまったために予選以降のレーススケジュールに参加できなくなってしまった。
■レースコメント
木曜日の特別走行から小西、小林の二人は順調に走行。小西は予選3番手、小林は5番手となった。しかしタイム的には小西が1分57秒006、小林1分57秒230と満足できるレベルではなく、さらなるタイムアップが図れるよう、決勝へ向けてチームはミーティングを重ねた。木曜日から穏やかな春の日差しに恵まれ、安定したコンディションでスケジュールを消化できていたが、土曜の夜に雷となり、激しい雨がコース上に降った。このため、決勝日の路面コンディションが心配されたが、朝のウォームアップ走行で大きな変化を感じることなく走行でき、影響は心配ない。このセッションで小西はトップタイムをマーク。小林も4番手に付け、手応えを感じながら、決勝のスタートを迎えることになった。そうしてレースがスタート。小西、小林ともにまずまずのスタートを切り、小西は早々に2位に上がると、2周目の5コーナーでトップに。一方の小林もこの周、4位まで上がり、さらに前を走るトップグループに加わろうとペースを上げる。4周目には1分56秒8というタイムで、トップグループを上回るラップを刻んだ小林は、前との距離をさらに詰めていく。そのトップグループは、小西を先頭に野田弘樹(ホンダ)、高橋英倫(カワサキ)の三人がテールtoノーズで並び、息もつけぬ緊迫した状態が続いている。レースも3分の2を過ぎようとした11周目、トップが5コーナーを過ぎたとき、2コーナー立ち上がりで後続集団の中から転倒者が出てしまい、マシンがコース上に残ってしまった。このために赤旗が提示され、レースはその順位で確定。小西は開幕戦勝利を挙げ、小林は4位となった。