2009年全日本ロードレース選手権シリーズ第6戦 第6戦ツインリンクもてぎ
第6戦ツインリンクもてぎ
■選手コメント
小西良輝「事前テストで思うようにマシンを仕上げられず、今ひとつリズムに乗り切れずにレースウイークが進んでしまいました。第1レースも、もっとペースを上げて前を追いたい気持ちが空回りし、突っ込みすぎたりしてまったく自分のリズムで走ることができませんでした。マシンのセットアップはまったく問題なく、完全に自分の問題だと思います。次はホームコースの鈴鹿ですし、自分らしいレースをするためにどうしたらいいか基本に立ち返ってもう一度組み立てたいと思います。応援、宜しくお願いいたします。」
小林龍太「前回の岡山国際のレースをいいフィーリングで終え、今度は自分のホームコースであるツインリンクもてぎなので、少し気持ちにスキができてしまったのかもしれません。走りのリズムがうまく取れず、レースウイークはずっと空回り状態でした。チームは最高のバックアップをしてくれてマシンも本当に速いのに、そのパフォーマンスを発揮させることができず、悔しい気持ちでいっぱいです。自分らしい走りができるよう、テストからレースのつもりで全力で臨み、最終戦は今年を締めくくるベストレースになるよう頑張ります。応援、宜しくお願いいたします。」
■レースコメント
今回の予選は台数が多いため二組に分け、さらに午前と午後に1回ずつ行われた。小西は午前中に1分58秒032、午後に1分57秒729をマークして5番手。小林は午前中に1分58秒636、午後1分57秒840となり、午後のタイムで11番手となった。小西と小林のタイム差はわずかコンマ111。その間に六人がひしめく状況を見ても分かるように、非常に拮抗した予選結果となった。
決勝日朝のウォームアップ走行では小西が2番手に付け、小林は7番手。決勝での大きなジャンプアップを期待させながら、決勝レースを迎えることとなった。
レースがスタート。小西は得意のスタートダッシュを見せることができず、オープニングラップを6番手でクリア。小林は13番手と、出遅れてしまう。ここから順位を挽回したいところだが、二人ともなかなかペースを上げることができない。小西6番手、小林13番手で走行していた6周目に後続車の転倒があり、ここで赤旗中断。残り10周で再スタートを切ることになったが、スタート直後の3コーナーで多重クラッシュが発生。前車が転倒したことからこれを避けるために小林はコースアウトしてしまった。
レーススケジュール全体への影響から、ST600クラス決勝は全レース終了後に行われることとなった。ところがJSB1000クラスも赤旗中断でスケジュールが遅れ、公式通知によって、午後3時45分までにサイティングラップがスタートしない場合は第1レースの結果をもってレース成立とし、3分の2のポイントが与えられるとアナウンスされていたことから、小西6位、小林13位で順位は確定となった。
■選手コメント
山口辰也「決勝は、このコースでもっとも要求されるブレーキングでの強さがまったく発揮できず、後ろに付いていくことはできるのですが、前に出るようなトライができませんでした。スタートで前に出られれば少しは良い展開になるかと思っていましたが、決勝を走った印象ではたとえ前に出たとしても、簡単に抜かれてしまったと思います。マシンを組み立てる基本的な時点で、怪我のカバーを思った以上に優先してしまったのかもしれません。そのあたりをもう一度見直し、最終戦鈴鹿では同じことをしないよう頑張ります。応援、宜しくお願いいたします。」
■レースコメント
第4戦スポーツランドSUGOでの転倒により、右手の小指を負傷した山口。意欲的にリハビリに取り組んだ結果、回復は順調で、金曜日のART合同テストでは6番手とまずまずの滑り出しを見せた。土曜日の予選はノックアウト方式が採用され、早めにタイムを出しておかないと、次のセッションに進めない。山口はQ1を3番手、Q2を1番手で通過。最終的にQ3を2番手でクリア。この結果、レースはフロントロー2番手からのスタートとなった。
決勝日朝のウォームアップ走行も2番手で走行し、順調な仕上がりをアピールした。
いよいよ決勝がスタート。山口はまずまずのスタートを切り、3番手で1コーナーに飛び込む。山口の前を走る二人と同じペースでラップ。対して山口の後ろの集団はトップグループよりコンマ5秒前後遅いため、周回を重ねるごとに差は開き、完全にトップ争いは3台に絞られていく。何度か前車の背後に迫る山口だが、なかなか抜け切るところまでには至らない。緊迫したテールtoノーズ状態が続いていた12周目、後続車がビクトリーコーナーで転倒し、オイルを出してしまったことから赤旗中断となってしまった。
レースは仕切り直しされ、第1レースのリザルトをスターティンググリッドとした第2レースがスタート。またしても山口は3番手の位置で1コーナーに飛び込み、第1レースとまったく同じ展開となっていく。何とか前に出たい山口は2周目の3コーナーでインに飛び込んで前に出るが、5コーナー入り口で抜き返されてしまう。背後に迫りながら抜け切れず、という状態から抜け出すことができず、そのままチェッカー。3位というリザルトを得た。