Vol.38 全日本の125クラスその1
先日暇つぶしに色々なHPを検索してた時、少し興味を引いたコラムを見た。
125クラスに傾倒している坂井氏のコラムで、全日本の125の現状についてのコメントだった。彼は以前から125クラス発展のために尽力しているナイスガイで、一見(?)真面目そうなので俺はどう接していいのか分らない間柄なのだが、一生懸命やっているその姿は(特に125クラス)自分の昔の姿とダブって写るせいかも知れないが、好感を抱く。(笑)
そのコラムの中で125クラスのキットについてのコメントがあった。俺は昔からレースという物は騙しあいだと思っている、変な意味の騙しでは無く、人の気が付かない事(チューニング)に着目したり、人が使っていないパーツを入手して組み込んでみたり、夜も寝ないで部品を作ったりしてレースを戦ってきた。
それがレースだと思っているし、そうでなくては面白くないとも思う。だからこそ結果が出た時は嬉しいし満足感に浸れる。
ライダーも同じだ、人のやらないトレーニングや食事制限、マシンセット他、陰で努力しているのだ。
ただ、俺達の業界に長くいると色々な問題に直面するんだ、だから自分の仕事の種類にも変化を生じる。
俺個人的にはエンジンチューニングやマシン作りの仕事が大好きなのだが、自分を取り巻く環境の変化に対応して行かないと世の中から取り残されてしまうので、泣く泣く大好きな仕事を人に委ねているのだ。(苦笑)
坂井氏は、125クラスの盛上げにライダーだけでなく、マシンやチューナー、マシンの仕様など、多角的に見たら楽しくなる旨の事を書いていたと思う。もちろん俺もその事には賛成だし出来る事ならそうなって欲しい。
彼はチームの代表であり、チューナーでもあるから彼の立場で物を言うのは当然だ、ただ、全日本の現状はどうだろう?俺は昨年125クラスに貴晶を走らせた時、まったくのSTDマシンで参戦させた。彼はまだ発育途上で体重が45Kg位しか無く、125の規則に従ってウエイトを積まなければならない状況だった、貴晶はレースウィークでも夜中にお母さんに起こされ体重を増やすためにおでん食わされたりしてたんだ。
当然レースでは苦戦を強いられるけど貴晶は頑張ってた、それは健気に頑張った。去年貴晶の近くでレースをやったライダーは良く分かっていた筈だ。その貴晶に今年はKITを与えた。
体重も努力(?)のかいあって順調に増え、最近はダイエットである、ナントも可愛そうな話だ。ウエイトも無くパワーUPしたマシンを得た貴晶が全日本で快走するであろう事は当然だし、予想も出来た。つづく