Vol.43 マレーシアGPで、
久し振りにマレーシアGPを見に行って来た。
以前に比べると日本人の数が少なくなった感があるのは否めない。ライダーの参戦も少なくなったが、それも含めて日本人スタッフが少なくなったのだ。90年代はGPパドックにいてもやたらと日本人がいたものだが、時代の移り変わりを感じたな。
レースは125からスタート。
これもそうだが、日本人は小山が一人出走しているだけで、以前の125クラスでは考えられない。
250クラスは、近年ホンダのスカラシップで3年連続GPへの派遣選手が出ているので、グリッドはいくらか賑わっている。
モトGPクラスは相変わらずだが、中野、玉田に期待がかかっているな。
その玉田の所属チームにいる平野に会った、平野は俺よりちょうど一回り下の寅年で、初めて出会ったのが85年頃だから20年以上前になるな。昔からバイクが大好きだった青年が、今では40過ぎの、世間で言えばオッサンだ。昔は「ヒラリン」なんて呼んでたけど今じゃ立派なGPチ-ムのチーフである。これからも変わらずGPの世界で続けて頑張って欲しい日本人の一人だ。
頑張れよ「ヒラリン」
頑張って欲しい二人の日本人、そう青山兄弟だ。
ヒロはKTMのチームに行って本当に成長したと感じた。言動もそうだがライディング、セッティング技術に成長の後が窺える。レースは残念ながらマシンの不調でリタイヤしてしまったが、それでも余裕を感じさせる貫禄が出て来たな。
周平はスタートからペースが上がらずセカンドグループに終始したが、デビュー時のような無鉄砲な事をしなくなったので安心して見られるようになって来た。
「あわてるな周平、結果を出すのは来年でいいんだ」
一杯勉強しろ。
ユーキも体の故障を抱えながら頑張ってたよ。能力のある奴は違うな。最近はライディングスタイルも余裕のあるスタンダードなスタイルに変わってきたから、今後も結果を出すだろう。
250最後の日本人は太郎だ。
関口太郎が以前ハルクチーム所属のライダーだったなんて知ってる人は少ないだろうな、太郎がまだノービスで走っている頃の話だ。太郎も自分でGPの道を開拓して頑張っているが・・・陰ながら応援するしかない太郎である。
玉田や真矢の活躍はご存知の通りだ。
久し振りに会った懐かしい奴の一人にマットパターソンがいる。
マットの事は知らない人がほとんどだと思うが以前ハルクで修行して、今は独立してタイガーパフォーマンスというガレージのオーナーになっているイギリス人だ。なぜかタイに住んでいて、俺はイギリスは好きじゃないと言ってはばからない。NSR250Rに興味を持っている人は一度彼のHPを覗いて見て、興味をそそるパーツ満載だから。
「ヤッパリたまには外に出ないと駄目だな」
久し振りに会う人達の多さに、名前も思い出せなくなったくらい忙しいマレーシアだったのだが、レースが終わって速攻で空港に移動。その後の行動については・・・続編で。(笑)