Vol.105 ’08最後のテスト
19日・20日の二日間もてぎで今年最後のテストがあり、JSBでは初めて辰也が乗った。
久し振りのブリヂストンタイヤに戸惑い、初めての曙ブレーキのコントロール性に驚きながら、一生懸命もてぎを攻めていた。
ライダーというのは面白い物で、自分のイメージにマシンをなるべく近づけようとセッティングを進める、しかしいくら頑張っても違うマシン、なかなかイメージ通りのマシンにはならない、当り前だ、いくら同じ銘柄のマシンでも各チームが各々の英知を絞り何とか抜け出そうと努力している訳だから、差異があって当然なんだ。
俺はコースサイドで辰也の走りを見てコメントを聞きながらメカニックと方向性を決め、再びコースサイドへ。何度も同じことを繰り返し、少しずつ辰也のイメージに近いマシンになって行く過程を見ていた。
辰也は90年代後半までウチで250に乗っていたライダーだ。今はチーフメカの堀尾が、当時辰也のコメントを拾いながらコース通いしていた姿を思い出す。
ライダーは10年たっても基本的に変わらないと思ったよ、技術的には進歩したがメンタル的な部分はまったく変わらない。面白いもんだ。
コニーと龍太は黙々とテストをこなしていたが、いまいちタイムが伸びない。コニーは毎年年末のテストで炸裂し、時には病院行きになったりするので、俺が「今年は無事に終われよ、絶対怪我するなよ」口を酸っぱくして言った。(笑)
コニーはその言葉を忠実に聞いて実行したんだろう。今年は無事に終了した。
龍太は新型のパーツをテストしていたが、何だかイメージが合わなかったようでピリッとしなかった。中途半端な形で終わると悪いイメージが残るので、最後に元に戻したらまた元気良く走ってた。龍太にはまだ無理だったかな?
夜にはHMJの全日本の打ち上げがあった。俺達はパーティージャックのごとく会場を暴れ回り、盛り上げ?にひと役買ったと自負している。(笑)
翌週には恒例のホンダサンクスデーがあり、もてぎが一杯の人で埋まった。毎年応援に来てくれるファンの皆さん、本当に有難うございます。俺達は2台のCBR600をもてぎファン感スペシャルに仕立て上げ、大いにアピールした。直管に近いハルクSPECIALエキゾーストから吐き出されるしびれるエキゾーストノイズは、多くのファンの方々に届いた事だろう。
翌日はゴルフを予定してたので水戸市内に泊まった。夜の街へ辻村猛、小園勝義を連れだって繰り出した。ホテルの近所の居酒屋で下地を作り、2件目へ、昔の記憶をたどりながら入った店はもちろん!PPP。
驚いたのは1年以上も前に来ただけのお店の娘がちゃんと覚えているんだ。ヤッパリこうでなくちゃね、サービス業の基本だね。覚えててくれたのが嬉しかったのかどうか、とにかく飲むだけ飲んで歌って、気が付いたら2時前だった(ヤバい!明日のゴルフが(汗))
翌日のゴルフ?当然の結果(今シーズンワーストスコア)だったな。
いよいよ来週からは忘年会シーズンに突入する。例年通りハルクの忘年会がスタートの合図だ