2019年全日本ロードレース選手権第5戦もてぎ2&4
水野 涼
「テストはかなりの高温下での走行になりました。でもその中でロングができたので、良い準備ができました。テストでは他のライダーが一発タイムを出していて、その部分では上回れずに4番手くらいだったのですが、自分的には感触も悪くなくて、自信を持ってウイーク入りできました。レースウイークに入ると日に日にコンディションが悪くなって、結局決勝でもみんな、バイクがぜんぜん前に進んでいないし、序盤は離れちゃいましたが、ペース的に追い付くかなって思って走ってたら真後ろまでいけて、中須賀さんとの一騎打ちになり、一回ここで顔出しておこうと思って、顔出せたのは良かったけど、その後、ラスト2、3周のラストアタックで一歩及びませんでした。悔しいけど、レースの最初から最後までトップ争いができたので、悔しさはあるけど悔いは無い、という感じです。」
本田重樹監督
「8耐以降、今の新しいバイクに慣れてきて、1週間前の事前テストでも良いタイムを刻めてきたので、良い流れでレースウイーク入りができました。今回のレースは2&4ということで、4輪が走ると路面にタイヤのラバーが載って、それが2輪には厄介なので、少しセッティングしにくい部分はあったし、ライダーにとっては走りにくい部分があったと思います。でもその条件は皆、同じなわけで、水野は自分の持っているものを最大限、その状況の中で発揮しました。序盤に前をちょっと塞がれ、そこでタイヤを使ってしまった部分、さらには最終ラップに近くなってちょっとハードの部分で小さなトラブルが出たということで、最後に追い込みきれませんでした。でも水野にとって、これはすごく良いレースになりました。後半戦に向けて、すごく希望が向けた1戦になったと思います。今後がまた楽しみになりました。」
堀尾勇治チーフメカニック
「JSBチームは8耐が終わって休みも取らず、準備をしてそのままテスト。さらにテストが終わって準備して今度はレースとほとんど休みなしで、JSBスタッフは本当にお疲れさまでした。その甲斐あって、テストがしっかりできたおかげで、自信を持ってウイークを迎えられました。テストと同じような高温となり、そこでロングランもテストでできたおかげで、ウイーク中の自信に繋がり、みんなが暑さ、路面コンディションの変化に戸惑っている中、良いアベレージが刻めていました。決勝は想定通り、3人、4人と抜け出し、その中でアベレージを持っていた中須賀選手と水野の戦いになったわけですが、向こうは一段高い山でした。レースの最後は余力のないもの同士のマッチアップになると想像している中でのラスト1、2ラップで、中須賀選手はもうちょっと出してきた。そのもうちょっとに、水野は精一杯やったけど負けました。今回のレースで、自分に足りないものを一つ経験して、明確な目標ができたから、自信にもなってるはず。残り3レース、すごく楽しみです。やりきったということと、超えたらすごいことだったけど、ここで勝つ道筋は見えたはず。このあとすぐに岡山でのテストがあるのでチームも集中力を切らさず、名越、榎戸、上原らが水野を見てワンランク上がれるよう、一丸となって頑張ります。」